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情報

ブラント

ブラント VA

中国語: Ray Mo
日本語: 岸尾だいすけ
韓国語: Lee Ju Seung
英語: Hyoie O'Grady

ブラント のフォルテ調査報告

共鳴力

劇焔の導き

共鳴評価報告

「劇団医師ベルニエのノート(ナンバリング不明)」 ……あれは、私が巡礼船に乗ってしばらく経った頃の出来事だ。夜更け過ぎ、黒い雲が頭上に差し掛かると、船が転覆するんじゃないかと思うほどの嵐が起こった。仲間たちは皆左右に揺さぶられ、操舵手は進路を見失い、海の上を彷徨い続けていた。その時の私は、船倉で縮こまり、恐怖と寒さに身を震わせているだけだった…… そんな中でも、キャプテンは胸元の音痕を輝かせながらマストに立ち、セントエルモの火で進路を示してくれた。 「大丈夫だ、友たちよ!」 キャプテンのよく通る声が、荒波の中に響く。 「俺がついている!よし、面舵いっぱいだ!」 その声と共に、仲間たちは持ち場に戻っていく。私はノートを取り出した。測定設備はないが、断定できる。キャプテン・ブラントは生まれつきの共鳴者だ。彼の炎には、道を指し示し皆を率いる力がある。 それと、注目するべき点が一つ。戦闘中のキャプテンは、よく空の上でぐるぐると回転している。あれは方向感覚を研ぎ澄ます鍛錬なのだろうか?ああして日頃から鍛錬を続けているからこそ、キャプテンとして皆を導いていけるのかもしれない。今度、誰かに聞いてきてもらおう……

オーバークロック診断報告

愚者の劇団『自由な狂宴』ラグーナ巡回公演――申請書」 …… 主役:ブラント 被験者のサンプル波形は楕円形、異常なし。時間領域表示は安定。 診断結果:正常。 現状、オーバークロック域は広く、安定性が高い。オーバークロックリスク、オーバークロック歴、共になし。 …… 回答:被験者の安定を確認。公演は認める。ただし、公演中に発生した突発的な事故の責任は、愚者の劇団が負うこと。 とあるキャプテンのコメント:賭けようじゃないか。突発的な事故なんて、発生するわけがない!

ブラント の大切なアイテム&好物

最初の宝物
最初の宝物
大切に保管されているアンモナイトの化石。幼いブラントはテーブルの上に立ち、「父さんの本の海から宝物を見つけたんだ!」と誇らしげに言った。父親は眼鏡を外し、じっくり観察してみると、本棚の下に置いてあったアンモナイトの存在を思い出す。そこで父親は、ブラントに古い物語を聞かせる。そのお話は、過去を探求して真相を解き明かす内容だった。 ブラントが見つけた最初の宝物。これが、冒険の始まりだ。
人生、劇の如し
人生、劇の如し
仮面が積み重なった彫像。様々な劇に合わせて使用できる。 ブラントは劇の主役として、注目を集める。そんな彼は物語ごとに違う仮面をつけ、観客に笑顔をもたらす。しかし、舞台を下りれば本心を隠す必要はない。 今のブラントは、ありのままのブラントだ。
キャプテンの証
キャプテンの証
愚者の劇団のシンボルが縫われている三角帽子。 ブラントは今でも覚えている。自分が巡礼船で見た最初の劇のことを。キャプテンは荒波を恐れず、船員を導いて冥河の入り江を抜け出す内容だった。劇の最後に、キャプテンは冒険に胸を躍らせる子どもの頭に三角帽子を被せ、からかいながらこう呼んだ――キャプテン・ブラント、と。 自分が初めて演じた劇の内容を、ブラントは忘れない。それはマストの頂きに立ち、仲間を導いて、全てを呑み込もうとする海の渦からみんなを連れ戻すお話だった。劇の終盤で船員は皆、大きな声で何度も叫んでいた。「キャプテン!キャプテン・ブラント!」と。

ブラント のストーリー

ある日の午後、バーで即興劇
突如鳴り響く雷の音が、バーテンダーのシェイクのリズムを乱し、瞬く間に降り出した大雨によって、客の熱気は完全に冷めてしまった。空の荒れ模様と同調しているかのように、バーでは面白い話が一つもない。ハッとしたバーテンダーは再びシェイカーを振り始めたが、手に力を込められていないのか音に元気がなかった。やがて、あくびをする客も出てきたことでバーに退屈感が広がり、酒の楽しさは薄れていく。
「元気がないじゃないか、友よ!」
そう言いながら、青年はドアを押し開けた。雨の匂いがバーに入ってくると、湿った空気に客は表情を曇らせる。しかし、彼は臆さずカウンターに向かい、近くの空いたグラスを手に取った。

「おい、何を……」
「しっ……」
青年は客の言葉を遮った。そしてグラスにシェルコインを数枚入れる。
「友よ、今日は一杯奢ろう!そうだ、せっかくなら面白い話をしながら飲もう」
「面白い話だって?何を言ってるんだ、まったく。この様子じゃ、雨は止みそうにない。それに、つまらない酒ばっかりで、メニューはずっと同じ。しかも値上げと来た!」
「もちろん、知っているさ。俺は雨の中、走ってきたからな。ほら、髪もびしょ濡れだ!だが、そこには新しい物語がある……あんたが持っている、その手配書のように」
青年は客が持っていた紙をサッと手に取る。
「これ、俺たちが前に話したやつじゃないか。確か、帰りし者の話だったっけ?変な仮面をつけて、何かしたとか……」
「そうだ。彼は船員たちとセイレーンの霧を抜け出し、海の深い渦巻きからたくさんの歌声を引き上げた。そして、友たちと一緒に荒波で転覆した巡礼船を助け、海賊からたくさんの物資を奪い取ったのさ!」
「でも……いや違う、これこそ物語なのか!」
「ははっ、そうだ。さあ、友よ、もう一杯飲もうじゃないか!帰りし者の物語を、もっと聞かせてやろう!」
青年は客とグラスを合わせた。そして、客の帽子をバーテンダーに被せ、バーテンダーが用意したバラの花を少女に手渡す。嵐に包まれたバーの中だというのに、帽子を被っているバーテンダーは船の舵手になり、スキンヘッドの客は海で残像に大砲を撃っているかのようだった。バラの花を受け取った少女は即興で踊り、青年は海にまつわる物語を次々と語る。その場にいる誰もが、物語の登場人物となった。
だが、しばらくすると突然、数人の乱入者によって劇が遮られる。

「バーで呑気に過ごしているとはな、ブラント!」
そう言いながら手配書を取り出し、部下に命令する。
「捕まえろ!懸賞金は倍だ!」
「その懸賞金、次はもっと増やしたほうがいいんじゃないか?」
青年が一礼し、幕を閉じる。紫色の炎に燃える仮面を放り投げ、人々が仮面に視線を向けた一瞬で、ブラントは姿を消した。
そこに残っていたのは、無数のリボンと風船、そして海からの贈り物。
手に取って拾い上げてみると、なんとそれは愚者の劇団の公演チケットだった。
黄昏時に愚者は歌う
赤く燃えた夕焼けが海の彼方まで続いていた。
ある日のリハーサルの後、キャプテンは船員たちと一緒に夕食用の机とグリルキットを準備していた。バティエは大物の魚を何匹か釣り上げ、レヴィトは野ウサギを数羽捕獲した。副キャプテンのロココはペロと一緒にラグーナ城へ行き、キャプテン・ブラントの懸賞金で大量の肉を買ってきた。
そして当のキャプテンは、とっておきのネクターワインを手にしながら笑みを浮かべている。
「もうすぐカルネヴァーレだな。あれだけ練習したんだ、少しくらい構わないだろう。これからは、毎日お祝いをしようじゃないか!」
カルネヴァーレは近い。
この日を誰もが待ち望んでいる。カルネヴァーレで愚者の物語を披露し、ラグーナ中に届けるのだ。そのために劇団は、日々練習に明け暮れていた。レヴィトは自分の魂を劇に込めるために作曲を進め、ティナは高音を少しでもきれいに届けるために夜遅くまで歌っていた……誰もがカルネヴァーレのために全力を尽くしている。その理由はキャプテンを、キャプテンの言葉を信じているからだった――「俺たちはカルネヴァーレで問いかけるんだ――何のために歌うのか。そして、みんなに一つの答えを提示したい。知ってもらうんだ。俺たちは狂人ではなく、ただの愚者だってことを」
そう、ただの愚者だ。では、キャプテンにとって愚者とは、どういう意味を持っているのだろうか。
食事中、新しく劇団に入ってきた子どもたちがキャプテンを囲んで聞いていた。
「キャプテン、愚者ってどういうこと?」
キャプテンは、ただ笑うだけで何も言わなかった。そして、どこからか飴を取り出して子どもたちに配る。キャプテンは自分の船員たちに目を向けた。バティエはレヴィトと何かを言い争っている。ハイマーとバッドはじゃんけんをしている。ティナはロココに歌いながらきれいに息継ぎする方法を教えている。子どもたちは、さっきもらった飴を黄昏れているブラントの口の中に入れた。
「分かった分かった!大丈夫だカティーちゃん、どう答えるか悩んでいただけさ!」
キャプテンは突然訪れた飴の甘さに、虫歯になるまいと慌てて降参するかのよう、口を開く。
「それじゃあ、よく注意して聞いてくれ!俺の答えを教えよう」
「自由を求めている全ての者を、愚者だと思っている。俺も、お前たちも、ここにいる仲間たち全員!」
「それだけ……?ちっとも特別じゃないよ」
カティーちゃんは口をへの字に曲げる。
「じゃあ、カルネヴァーレで何を証明しようとしてるの?」
「何も証明しなくていいんだ」
ブラントは立ち上がり、キャプテンハットを被った。
「みんなの前で歌いながら、自分たちを表現する。それで充分さ!」
「さあ愚者たちよ、まずは腹ごしらえだ!」
篝火と考え事
夜遅くに、ブラントは篝火の前に座り、パフォーマンスに必要な道具を整理していた。
まずは、舞台で使う仮面をきれいに拭いた。一段落したところで、仮面を被り即興劇を演じる。ブラントは様々なキャラクターを演じてきた。まっすぐ突き進むヒーロー役の日もあれば、滑稽なピエロ役の日もある。舞台上のブラントは、一攫千金の貴公子だけでなく、主君にへつらう口達者な臣下や敬虔な侍祭も演じる。そんな自分の姿を思い出すと、つい自嘲するかのような笑いが漏れてしまう。ブラントにとって、それらの経験はあまり愉快ではないからだ。
主君にへつらう臣下も侍祭も、彼は嫌っている。しかし、舞台の上では最後まで演じきらなくてはならない。いつだって自分の素顔を隠し、それぞれの仮面からなる人生を表現する。ブラントは舞台を、劇のあらゆる登場人物を大切にしている。ブラントにとって舞台とは、海のような存在だからだ。

仮面を拭き終えると、今度は演劇用の衣装にアイロンをかける。
舞台に上がる時は、相応しい衣装でいるように心掛けている。役作りのためだけでなく、観客のためでもあった。笑顔をもたらすためには、まず観客を大切にしなくてはいけない。だからこそブラントは、丁寧にアイロンがけを行なう。ブラントにとって拍手とは、海のような存在だからだ。

最後に、劇で使う小道具の整理を始めた。
英雄の剣やピエロのハンドドラム、貴公子の一族の勲章、悪臣の杖、侍祭の経文、それから……一つの木箱。
その箱はブラントの両親が残した物だった。箱に刻まれているアジサシは自分の名前を、中のアンモナイトは最初の冒険を思い出させてくれる。巡礼船に乗ってからブラントは病や痛み、別れを繰り返してきた。それでもずっとそばにいたのが、このアンモナイトだ。目の前で起こる全ての出来事を忘れるな、と言っているかのように。
仮面の裏に潜む本当の自分を見つめろ、と言っているかのように。
舞台裏の仲間たちの生活を観察するかのように。
劇の裏に隠された真意を見つけ出すかのように。
過去を振り返りながら、ブラントは大切な小道具を優しく仕舞い込む。
彼は知っている。自分自身を尊重した先にある場所こそ、「海」なのだと。
嵐の海を抜け出して
耳をつんざくような雷と嵐が、あらゆる音を遮った。
これまで遭ったなかで一番強い嵐だ。波風は劇団の船を高く持ち上げたかと思えば、勢いよく下ろす。後ろからは獣の咆哮が聞こえてくる。この夜、海は大自然の力をブラントたちに見せつけようとしていた。ここでは人の命など、取るに足らない存在だと思い知らせようとしているかのようだ。
ブラントは目を開けて、無限に広がる海を見つめた。

「諦めろ、愚者よ!」
風」が耳元で囁く。
「そのオンボロ船を見ろ!そんな船で、どうやって仲間を連れてこの嵐を抜け出そうというのだ!」
「愚者よ、もう終わりだ!」
海」が心の中であざ笑っている。
「あれを見ろ!後ろで獣が口を開けて待っている。いつでもお前たちを呑み込めるように!」
「号令をかけてくれ、キャプテン!」
劇団」が隣で寄り添っていた。
「何があろうと、俺たちはキャプテンについていく!」
「みんな、気合を入れろ!全速力で進むんだ!さあ、友たちよ!」
彼の声からは、少しの迷いも感じられない。その目には、すでに嵐など映っていなかった。
「俺たちで、この大海原を手懐けるんだ」
マストの上から炎が燃え上がると、勢いよく劇団の旗を、愚者たちの船を包み込んだ。孤独な炎は波を切りながら、荒れ狂う海を進む。そしてブラントは、炎をものともせず鉤縄で前方に飛び、笑い声で船に押し寄せてくる波に応えた。まるで、アジサシが嵐の奥へと飛んでいくかのように。
「その獣は、俺に任せてくれ!」
………………
…………
……
海は徐々に凪いできた。
まだ揺れは残っているが、小さな船は独りでに海を航行する。船員たちは甲板に立っていた。キャプテンを信じた結果、無事に嵐を抜け元の航路へ戻れたのだ。皆、一人の男に視線を向ける。
「きっと無事さ」
「キャプテン……」
「必ず戻ってくる」
「本当に?」
「俺はキャプテンを信じてるぜ」
「ブラント……」
「ブラント!キャプテン、キャプテンだ!!」
大きな歓声が上がる。まるで、一度は閉じた幕が再び上がった時のように。
燃えるような朝日の前に、劇団の仲間たちは奇跡を見届ける――みんなのキャプテン・ブラントは、巨獣の頭に立っていた。そして、あのプリオサウルスソムニイに乗って、こちらに戻ってきている。
「友たちよ。俺たちの新しい友、ラリオに挨拶をしよう!今日、新しい船ができた!」
それ以来、劇団はその巨獣の上に舞台を作った。後になって、彼らは知る。そのプリオサウルスソムニイが、実はとても希少であることを。彼らは共にリナシータの各地で巡回公演を行ない、物語を届けている。
ブラントは巨獣に立ち、仲間に挨拶をする。
「何という素晴らしい幕開けだ、友よ!今は存分に、歓声を上げようじゃないか!」
「ブラボー!ブラボー!」
狂宴の終わり
一晩中続いた狂宴が、ようやく終わりを迎えた。ラグーナの広場を舞っているリボンは、まだ微かに光を帯びている。通りがかりの人々は、昨夜の公演について話していた。彼らにしてみれば、一つの劇が終わったに過ぎない。しかし、舞台に立つ役者には、次の劇が待っている。
ようやく気兼ねなく故郷に戻り、ラグーナの街を歩けるようになった。幕が閉じたあの瞬間、彼らは自分たちのために歓声を上げた。なぜなら、待ち望んでいた地に帰れるようになったからだ。
しかし、海から出たところで何をすれば良いのだろうか。あの夜、キャプテンは多くの仲間と話し合った。劇団を抜けて、家に戻ろうと考える者もいた。キャプテンはそんな彼らを抱き締め、祝福を言葉を贈った。これからの生活が、幸せであるよう願って。一方、これからも新しい世界を見たいと、今まで通り一緒に冒険を続けたいと言ってくれる者も。そんな彼らのことを、キャプテンは喜んで受け入れた。そして今後の生活に悩む者に、キャプテンは休暇を与えた。
「狂宴の後だ。散らばったリボンやゴミを掃除する必要もあるだろう」と言い残して……

劇団の中には、キャプテンの考えが気になっている人もいた。ブラントは隠さず、ラグーナで過ごす一日をみんなに聞かせる。
カルネヴァーレが過ぎたある日のこと、ブラントは副キャプテンに休暇を申し入れた。そして劇の衣装や仮面も身に着けず、大事なキャプテンハットも被らずにラグーナ城へ向かった。まずはトラットリア・マルゲリータでピザを買い、次に広場に向かい、ハトと賭け事をした。今度はマーキュリー礼拝堂の歳主像に向かって、「やあ、誰もあなたに会ったことはないんだろう?」と話しかけた。
最後に、自分の実家に足を運んだ。
「でも、結局入らなかった。あれだけ離れていたんだ。とっくに売られて、もう俺の知ってる家じゃなくなっていた。最初は別れの挨拶でもしようと思ったが、そんな必要はなかった……ただ、あの家からピアノの音が聞こえてきたんだ」
「よく知らない曲だった。でも、あの家で新しい家族が生活をしていることが分かった。俺が自分の道を歩んでいるように。昔、俺にピアノを教えてくれた父の姿を思い出した。いつか自分の好きな曲を見つけなさい、って言われたな……」
「キャプテンはピアノが弾けるのか?」
「残念ながら、弾けはしない。練習段階で、教団から巡礼船の乗船券を渡されたからな。でも、これからはみんなと一緒にハーディ・ガーディを習うとしよう!」

「俺にとっては、ここが家さ。みんなの歌、みんなの物語こそ、俺にとって一番の曲だ。だから、過去に戻る必要はない。それより、カルネヴァーレのリボンやゴミを片付けたら、さっそく次の狂宴の準備をしよう!」
「友よ。俺と一緒に、まだ見ぬ世界へ行こうじゃないか!」
キャプテンは仲間たちに声をかける。新しい航路は、もう決まっていた。

ブラント のボイスライン

心の声・その一
今日はちょうど時間があるから、海辺を散歩でもしないか?風を感じながら夕日を眺めるのも……たまにはいいだろう?きっと、インスピレーションも生まれるはずさ。
心の声・その二
航海の第一歩は、進路を決めること。そこから先は、臨機応変だ!
心の声・その三
友よ、俺たちの演劇を見ていってほしい。さあ、このチケットを受け取ってくれ。差し入れは不要だ。来てくれるだけで、やる気が出る。そうだな……俺が舞台に上がったら、誰よりも大きい拍手と掛け声を頼むぞ!
心の声・その四
舞台に上がったら、ひたすら自分の役になりきればいい。そうすれば、世界は自分の思うがままだ。音楽も、ダンスも、スポットライトも、全てが俺の物語を輝かせてくれる。主人公でいられるのは、舞台の上だけ。舞台から降りた俺は、「ソラリス」の物語に登場する一人の男。
心の声・その五
もうちょっと先に進んで、次の角を曲がればトラットリア・マルゲリータに着く。劇団のみんなも、この路地を知ってるはずさ。何せ、ここは俺たちが生まれ育った町だからな。海の上で、ふと思ったんだ。俺たちを捨てたラグーナに戻ったところで、何をすればいいのか……でも、悩む必要なんてなかったのさ。この路地を歩いているとピザが食べたくなるように、自然とやりたいことが浮かび上がってきた。やっぱり俺は、ラグーナの味が……いや、ラグーナが好きなんだ。
好きなこと
大海原こそ、最も広い舞台だ。荒波は盛大な拍手で迎え入れてくれる!海流と貿易風の赴くままに、歓声と笑顔を奪いにいこう!友よ、歌い、踊り、祝うのだ!――俺のために、君自身のために、そして、皆が生きる毎日のために!
悩み
金が足りないな……
好きな食べ物
この酒を飲んでみてくれ……ちょっと甘すぎるって?はっはっは、俺の「ストレングス」は、こういう味と決まってるのさ!人によって、好みは違うだろう?バティエの「ストレングス」は辛いが、ティナのやつはさっぱりしてる。「トゥループストレングス」の味の違い……それは、人生そのものを表してるんだ。
嫌いな食べ物
食べられない物はない。あれこれ考えず、そこにある物を食べるだけだ。気づいたら、嫌いな食べ物なんてなくなっていたな。
劇団の船は、いつか世界の果てまで旅をするだろう。その時は、全ての潮が同じ物語を語る――「愚者」という名の物語を!
伝えたいこと・その一
この望遠鏡をあげよう。どんな高い雲にも手が届くはずだ、素晴らしいだろう?これさえあれば、舞台上の小さなサプライズも見逃さずに済む。海に出れば、「新大陸」だって見えるさ!
伝えたいこと・その二
印象深い冒険を聞きたいのか?いくらでもあるから迷うな……そうだ、まずは百年も続く古い審判の話をしよう。
ロココについて
うちの副団長は年齢こそ若いが、演劇については誰よりも詳しい。分からないことがあれば、必ず力になってくれる。彼女は劇団の副団長を務めながら、立派な舞台装置まで作ってるのさ!
カルロッタについて
彼女はとっくに航路を決め、迷わず進み続けている。モンテリとして生きていく以上、苦難も訪れるだろうが、何も心配はいらない。見ていようじゃないか。近いうち、彼女の舞台は幕を開ける。その時、人々は「モンテリ」ではなく「カルロッタ」と呼び、讃えるはずさ!
カルテジアについて
ある者は聖女と呼び、ある者は罪人と呼ぶ。しかし、彼女はどう呼ばれようと気にしてなどいなかった。普段は何をして過ごしているのか、友人とはどのように接しているのか、敵にどんな思いを向けているのか……教団の中に知る者は少ない。それもそうだ。彼女は自らをあまり多くは語らないし、記録に残しもしない。カルテジアについて噂する人はいくらでもいるが、本当の彼女を知る者は果たして何人いるだろうか。
ザンニーについて
他人の目や評価を気にして、本当の自分を隠し、役を演じる人は多い。でも、彼女は違う。これまで何をしてきたか、どんなアイデンティティを持っているかなんて関係なく、本来の自分であり続ける。
誕生日祝い
誕生日おめでとう、我が友よ!今日の予定は空いているか?たまには息抜きも大切だ。よし、海に行こうじゃないか。舵は任せたぞ、キャプテン。水平線の彼方へ向かって、いざ出発だ!
余暇・その一
台詞なし。
余暇・その二
どれどれ……あった。
余暇・その三
よし……受け取れ!
自己紹介
「愚者の劇団」の団長、ブラントだ。俺のことは、好きに呼んでくれ。もっとも、君の前だと俺は、ただの自由を求める「愚者」に過ぎない。さて、挨拶はここまでにしておこう。残りは自由と笑顔の時間だ!
最初の音
今こそ開幕だ。盛大な歓声と拍手を!キャプテン・ブラントが、君に心から敬意を捧げよう!
チームに編入・その一
航路に異常なし、出航の時間だ!
チームに編入・その二
この先は嵐が待ち受けている!
チームに編入・その三
我が友よ、歓声を上げるんだ!
突破・その一
素晴らしい幕開けの知らせだ!さあ、帆を上げよう!
突破・その二
更なる力……俺たちはどんな波風にも動じない!全速力で進むぞ!
突破・その三
着実な進歩だ。次の進路は……よし、取り舵いっぱい!
突破・その四
また一つ、荒波を乗り越えたな!君の力があれば、どんな波も取るに足らない!
突破・その五
はっはっは。海を渡る剣士は、こうでなくてはな!友よ、出航の準備はできているか?逆さまの天空海を目指して、いざ行かん!
空中攻撃・1
より盛大に!
空中攻撃・2
耳を澄ませ!
空中攻撃・3
俺の勝利だ!
空中攻撃・4
完璧な終幕だ!
空中攻撃・5
歓声を上げろ!
空中攻撃・6
この俺に!
重撃・1
後ろだ!
重撃・2
どこを見ている?
共鳴スキル
目を逸らすな。
共鳴解放・1
輝きの瞬間!
共鳴解放・2
クライマックスだ!
共鳴解放・3
炎よ、燃え盛れ!
変奏スキル・1
エピックショット!
変奏スキル・2
舵は俺に任せろ。
ダメージ・1
気をつけろ!
ダメージ・2
問題ない。
ダメージ・3
ちょっとしたハプニングだ。
重傷・1
小さな波さ。
重傷・2
この程度の荒波!
重傷・3
ははっ、面白い!
戦闘不能・1
ここで幕切れか……
戦闘不能・2
物語は、まだ終わらない……
戦闘不能・3
これが愚者の結末か……
音骸スキル・召喚
開幕だ!
音骸スキル・変身
演技もお手の物さ。
敵に遭遇
劇場入りの時間だ!
滑空
水平線の彼方へ!
スキャン
コンパスが示す先は……あっちだ!
ダッシュ
宝探しの勝負といこう!
補給獲得・1
酒は入ってないのか?
補給獲得・2
誰かの物語が存在するな。
補給獲得・3
受け取っておこう!