情報
カルテジア
カルテジア VA
中国語: Yun Hezhui
日本語: 浅川悠
韓国語: Bae Ha Gyoung
英語: Amanda Elizabeth Rischel
カルテジア のフォルテ調査報告
共鳴力
荒れ狂う潮
共鳴評価報告
オーバークロック診断報告
オーバークロック診断報告によると、波形は楕円状。時間領域表示は安定している。ピーク値は継続的に上昇傾向を示すも、臨界値には至らない。異常波形なし。
被験サンプルの体内エナジーと外来エナジーは、融合傾向にある。オーバークロック臨界値及び安定性は高く、現時点でオーバークロックは見られない。ただし、リナシータから離れることで体内エナジーが不安定になるため、留意する必要がある。
彼女は極めて稀な二次共鳴に成功した個体であり、二つの形態を自由に切り替えることが可能。
備考:形態の切り替えはオーバークロックによるものではなく、自らの力を正確に制御している模様。
ある花持ちのノート:カルテジアさん……あ、いえ、フルールドリスが力を解放した時、テストフィールドが嵐で吹き飛びそうになったんです!なんてことでしょう……今後は注意してください!
カルテジア の大切なアイテム&好物
古びた木剣
演劇用の小さな木剣。
リナシータでは演劇が流行している。それは田舎町のエグラも例外ではない。ゆっくりと回り続ける風車と輝かしい騎士の伝説が、カルテジアにとっての原風景だ。
引退した演劇の大家から木剣をもらって以来、彼女は毎日、自由な時間になると木剣を片手に元気良く町を見回っていた。その「パトロール」を通して、カルテジアは不正する人を懲らしめる。
本当なら、このまま放浪騎士になるはずだった。
しかし、運命は常に予想を裏切ってくる。
自作のパペット
向かい合っている小さなパペット。
いくら探しても、塔の中に人の気配はなかった。そこで彼女はパペットを作り、来る日も来る日も一人で芝居を演じた。言葉を忘れないように、そして寂しさを埋めるために。
地上で見た劇や故郷の麦畑、甘い飲み物、人々の笑い声が恋しい。
運命は無情だ。過去を思い出すたびに、人を孤独な道に追いやる。
カルテジア のストーリー
色褪せた騎士時代
引退した演劇の大家は、ある物語をよく語っていた。曰く、かつてエグラの町には、一人の放浪騎士がいた、と。
彼は剣を携えて各地を旅しながら、伝説の巨人を探し求めていた。巨人の体躯は風車さながらの大きさで、腕も同様に長かったと言われている。
騎士は自らの全てを賭して、巨人に立ち向かった――何度も、何度も繰り返し。だが、巨人は黙ったまま腕を数回振るだけで、騎士の攻撃を物ともしなかった。
この騎士を愚かだと笑う者もいれば、バカ正直さを嘆く者もいた。しかし結局、巨人とはただの風車のことで、戦いの内容は妄想だったのだ。
けれども、町で一番のおてんば娘は、違う解釈をしていた。
彼女は騎士のヘルムを探し出し、演劇の大家に頼んで小さな木剣を手に入れた。少女は言う――「伝説の巨人のために全てを懸けた騎士は、汚れ知らずで気高い心の持ち主に違いありません」と。
かくして、彼女は意気揚々とタンブルヤクの背に乗り、麦畑の間を駆け抜けていく。
聖女の伝説はここから始まった。麦畑を抜けて、祝祭を過ぎ、逆さまの塔に至るのだから、世界の広さに多くの者が驚くことだろう。
これは、必ずや盛大な巡礼になる。
彼は剣を携えて各地を旅しながら、伝説の巨人を探し求めていた。巨人の体躯は風車さながらの大きさで、腕も同様に長かったと言われている。
騎士は自らの全てを賭して、巨人に立ち向かった――何度も、何度も繰り返し。だが、巨人は黙ったまま腕を数回振るだけで、騎士の攻撃を物ともしなかった。
この騎士を愚かだと笑う者もいれば、バカ正直さを嘆く者もいた。しかし結局、巨人とはただの風車のことで、戦いの内容は妄想だったのだ。
けれども、町で一番のおてんば娘は、違う解釈をしていた。
彼女は騎士のヘルムを探し出し、演劇の大家に頼んで小さな木剣を手に入れた。少女は言う――「伝説の巨人のために全てを懸けた騎士は、汚れ知らずで気高い心の持ち主に違いありません」と。
かくして、彼女は意気揚々とタンブルヤクの背に乗り、麦畑の間を駆け抜けていく。
聖女の伝説はここから始まった。麦畑を抜けて、祝祭を過ぎ、逆さまの塔に至るのだから、世界の広さに多くの者が驚くことだろう。
これは、必ずや盛大な巡礼になる。
最後のステップ、決意は固く
その巡礼の旅は、長きにわたった。
少女は人知れず、そよ風のヘイヴンの田畑を隅々まで歩き尽くしていたのだ。生まれつきやんちゃな彼女は、聖酒を盗み飲んだり、高いところに登って踊ったりすることで、厳粛な祭典を面白おかしいものに変えてきた。教団は彼女を反省部屋に入れたが、気づけば壁を落書きのキャンパスにしてしまっている。
「まったく、とんだおてんば娘だよ。大変な運命なんて似合わないし、どんなに強固な壁や扉でも、あの子の自由な翼は閉じ込められないだろうな」と町に住む人は口にする。
しかし、どうしてだか彼女は神の目に留まってしまう。
「なぜ、こんな子が?」と訝しむ者もいた。
「ただの巡礼官の娘、それもわがままな田舎娘ではないか!」
「高貴な血筋を持たぬ彼女に、身分の上下を見分ける目などない!」
その一方で、称賛する声もあった。
「皆の悲しみに耳を傾け、喜びと笑顔をもたらしてくれる!」
「神の冠を頂戴するに値するのは、まさしくこの少女だ!」
突然「フルールドリス」の名を与えられた彼女は、何を考えていたのだろうか?
聖なる名を授かる前に開かれた舞踏会。息が詰まるほど淀んだ空気のなか、「カルテジア」としての最後の舞を捧げる。
「神々の囁きに憂いは?」
「先行きの見えない運命に恐れは?」
「握りしめた宝剣の重さに安堵したか?」
少女は「カルテジア」の名を、心の奥底に仕舞い込む。
「もう、二度と会えないのですね。そよ風に揺られる自由な穂の海にも、自由に転げ回るタンブルヤクにも」
世界は広い。それ故、剣を手に取り、茨の道を進み、重責を担い、リナシータを守る存在――
「フルールドリス」が求められる。
少女は人知れず、そよ風のヘイヴンの田畑を隅々まで歩き尽くしていたのだ。生まれつきやんちゃな彼女は、聖酒を盗み飲んだり、高いところに登って踊ったりすることで、厳粛な祭典を面白おかしいものに変えてきた。教団は彼女を反省部屋に入れたが、気づけば壁を落書きのキャンパスにしてしまっている。
「まったく、とんだおてんば娘だよ。大変な運命なんて似合わないし、どんなに強固な壁や扉でも、あの子の自由な翼は閉じ込められないだろうな」と町に住む人は口にする。
しかし、どうしてだか彼女は神の目に留まってしまう。
「なぜ、こんな子が?」と訝しむ者もいた。
「ただの巡礼官の娘、それもわがままな田舎娘ではないか!」
「高貴な血筋を持たぬ彼女に、身分の上下を見分ける目などない!」
その一方で、称賛する声もあった。
「皆の悲しみに耳を傾け、喜びと笑顔をもたらしてくれる!」
「神の冠を頂戴するに値するのは、まさしくこの少女だ!」
突然「フルールドリス」の名を与えられた彼女は、何を考えていたのだろうか?
聖なる名を授かる前に開かれた舞踏会。息が詰まるほど淀んだ空気のなか、「カルテジア」としての最後の舞を捧げる。
「神々の囁きに憂いは?」
「先行きの見えない運命に恐れは?」
「握りしめた宝剣の重さに安堵したか?」
少女は「カルテジア」の名を、心の奥底に仕舞い込む。
「もう、二度と会えないのですね。そよ風に揺られる自由な穂の海にも、自由に転げ回るタンブルヤクにも」
世界は広い。それ故、剣を手に取り、茨の道を進み、重責を担い、リナシータを守る存在――
「フルールドリス」が求められる。
激動の渦に戸惑う心
「フルールドリス」として、剣を握りしめ戦場へ赴く。
そこで彼女は、ありとあらゆる知識を吸収する。教団の経典を紐解き、戦闘技術を磨いた。そして民の声に耳を傾け、望みを叶えるために力を尽くす。健康を願う者がいれば、人を遣わして薬を与えた。心の平穏を願う者がいれば懺悔を聞き、苦しみに心を寄せた。残像潮が姿を現すと、一目散に駆けつけて源を断った。
いずれも、故郷で過ごしていた頃と何も変わっていない。強いて違いを挙げれば、向き合う対象が小さな町だけではなくなったこと。目にする人たちが、見知った顔ではないことくらいだ。彼女に助けを求める人々の多くは知らない人だったが、彼女は理解していた。彼ら一人ひとりが、それぞれの家の灯火を背負っているのだと。より多くの人を助けることで、リナシータの夜を照らす光が増えていく。
ただ、世界は広かった。教団は聖典に書かれているほど無垢ではなく、貴族は自分たちの利益しか考えていない。敬虔な侍祭は教義に従うだけで、人々の悲しむ声には目もくれなかった。もちろん、善人ぶった貴族も私腹を肥やすだけで、民の願いを聞く耳は持たない。そんな現実を、彼女は目の当たりにする。
そのたびに己の無力さを噛み締め、ただ剣を握るしかなかった。
迷い、揺らぎ、失望の連続。だからこそ、黒潮に対峙する今、剣を強く握らなくてはならない――神に問いたくなった。否、問わずにはいられなかった。
どのような答えも受け止める覚悟で、「フルールドリス」は一人で塔の中へ入っていく。
そこで彼女は、ありとあらゆる知識を吸収する。教団の経典を紐解き、戦闘技術を磨いた。そして民の声に耳を傾け、望みを叶えるために力を尽くす。健康を願う者がいれば、人を遣わして薬を与えた。心の平穏を願う者がいれば懺悔を聞き、苦しみに心を寄せた。残像潮が姿を現すと、一目散に駆けつけて源を断った。
いずれも、故郷で過ごしていた頃と何も変わっていない。強いて違いを挙げれば、向き合う対象が小さな町だけではなくなったこと。目にする人たちが、見知った顔ではないことくらいだ。彼女に助けを求める人々の多くは知らない人だったが、彼女は理解していた。彼ら一人ひとりが、それぞれの家の灯火を背負っているのだと。より多くの人を助けることで、リナシータの夜を照らす光が増えていく。
ただ、世界は広かった。教団は聖典に書かれているほど無垢ではなく、貴族は自分たちの利益しか考えていない。敬虔な侍祭は教義に従うだけで、人々の悲しむ声には目もくれなかった。もちろん、善人ぶった貴族も私腹を肥やすだけで、民の願いを聞く耳は持たない。そんな現実を、彼女は目の当たりにする。
そのたびに己の無力さを噛み締め、ただ剣を握るしかなかった。
迷い、揺らぎ、失望の連続。だからこそ、黒潮に対峙する今、剣を強く握らなくてはならない――神に問いたくなった。否、問わずにはいられなかった。
どのような答えも受け止める覚悟で、「フルールドリス」は一人で塔の中へ入っていく。
内に秘めし孤高の少女
とても、とても長い夢を見ていた。
潮のように寄せては返す讃美歌が、夢の中で彼女を呑み込もうとする。幾度となく潮を両断して、巨大な魚と戦い続けた。持てる力を出し尽くして立ち向かう。その悪意に満ちた水が刃となって襲いかかってくることを知ったうえで、一歩たりとも引かなかった。
彼女は一人、見知らぬ地で目を覚ます……自分の名前も、居場所も、使命も失った状態で。
失われた記憶を求め、塔の中を隅々まで調べる。中央の高い塔に入ったが、どれだけ歩き回ったところで、誰にも出会えなかった。この場所に「他人」は存在しない。あるのは、ただ自分だけ。
そこで彼女は、記憶を手繰るように一人で会話をするようになった。しばらくすると、剣を持つ乙女と恐ろしい魚のパペットを作り、物語まで紡ぎ始める。
そのおかげか、不思議なことに少しずつ霞んでいた記憶が蘇ってきたのだ。
少女は自分で物語を口にしていると、それがどこかで聞いた内容であることに気づく。
「剣を持つ乙女 」は、伝説の恐ろしい「巨人 」と対峙して、幾度となく攻撃を仕掛け続けた。「剣を持つ乙女 」が戦っていた理由までは分からなかったが、物語を通してあることを理解した。
かつて自分は剣を振るう時、ただ目の前の成すべきことだけを見ていたのだと――過去がどうであったのかなど気にせずに。
だとしたら、記憶の喪失など些細な問題に過ぎない。
この広い世界にいれば、きっと本当の自分を見つけられる。
いずれ分かるだろう。自分は剣を握る勇者なのか、それとも恐ろしい化け物なのか。
どちらにせよ、その時になれば納得できる答えが得られるはずだ。
潮のように寄せては返す讃美歌が、夢の中で彼女を呑み込もうとする。幾度となく潮を両断して、巨大な魚と戦い続けた。持てる力を出し尽くして立ち向かう。その悪意に満ちた水が刃となって襲いかかってくることを知ったうえで、一歩たりとも引かなかった。
彼女は一人、見知らぬ地で目を覚ます……自分の名前も、居場所も、使命も失った状態で。
失われた記憶を求め、塔の中を隅々まで調べる。中央の高い塔に入ったが、どれだけ歩き回ったところで、誰にも出会えなかった。この場所に「他人」は存在しない。あるのは、ただ自分だけ。
そこで彼女は、記憶を手繰るように一人で会話をするようになった。しばらくすると、剣を持つ乙女と恐ろしい魚のパペットを作り、物語まで紡ぎ始める。
そのおかげか、不思議なことに少しずつ霞んでいた記憶が蘇ってきたのだ。
少女は自分で物語を口にしていると、それがどこかで聞いた内容であることに気づく。
「
かつて自分は剣を振るう時、ただ目の前の成すべきことだけを見ていたのだと――過去がどうであったのかなど気にせずに。
だとしたら、記憶の喪失など些細な問題に過ぎない。
この広い世界にいれば、きっと本当の自分を見つけられる。
いずれ分かるだろう。自分は剣を握る勇者なのか、それとも恐ろしい化け物なのか。
どちらにせよ、その時になれば納得できる答えが得られるはずだ。
自由を求める放浪騎士
そよ風のヘイヴンにある小さな食堂で、一人の少女がラウルスサラダを何皿も注文した。
出来上がりを待つ間、彼女はそっと裏の調理場を覗く。そして、シェフが調理している様子をじっと見つめる。
「ええっと……ウィスクムベリーをもっと入れてもらえないでしょうか?ええ、そうです!もうひとつお願いできますか?」
「シロップも多めに……はい、ありがとうございます!」
「どこの小娘だ、外で待ってろ!」
シェフは調理の手を止め顔を上げると、一瞬、呆気に取られてしまう。目の前の少女には、見覚えがあったからだ。しかし、名前がどうしても思い出せなかった。
「ごめんなさい!ただ、どうやって調理しているのか知りたかったのです。こんなに美味しいお店にはなかなか巡り会えないので、長旅の出発前に美味しい料理の秘訣が知りたくて……お詫びに薪を割らせてください」
「もしかして、前もウチに来てくれたことがあるか?なんか会ったような気がするんだよなぁ……」
シェフは出来立てのサラダを興味津々な少女に手渡す。
「そういえば、あのステンドグラスの絵に……」
「初めてでは……あっ、ですが前に来たのは、随分と昔の話です」
少女は軽やかな動きでサラダを受け取る。
「あらためて、自己紹介をさせてください。私はカルテジア、しがない放浪騎士です。今は新たな巡礼の準備を進めています。何かお困り事があれば、いつでもお声がけください」
「でもその前に、まずはこれを頂きます!」
流れるように、サラダをスプーンで口に運ぶ。
世界は広いが、旅立ちを彩るのにウィスクムベリーたっぷりのサラダより相応しいものはないだろう。
心からの感想を少女は述べる。
「これ以上のご馳走は存在しないでしょうね」
出来上がりを待つ間、彼女はそっと裏の調理場を覗く。そして、シェフが調理している様子をじっと見つめる。
「ええっと……ウィスクムベリーをもっと入れてもらえないでしょうか?ええ、そうです!もうひとつお願いできますか?」
「シロップも多めに……はい、ありがとうございます!」
「どこの小娘だ、外で待ってろ!」
シェフは調理の手を止め顔を上げると、一瞬、呆気に取られてしまう。目の前の少女には、見覚えがあったからだ。しかし、名前がどうしても思い出せなかった。
「ごめんなさい!ただ、どうやって調理しているのか知りたかったのです。こんなに美味しいお店にはなかなか巡り会えないので、長旅の出発前に美味しい料理の秘訣が知りたくて……お詫びに薪を割らせてください」
「もしかして、前もウチに来てくれたことがあるか?なんか会ったような気がするんだよなぁ……」
シェフは出来立てのサラダを興味津々な少女に手渡す。
「そういえば、あのステンドグラスの絵に……」
「初めてでは……あっ、ですが前に来たのは、随分と昔の話です」
少女は軽やかな動きでサラダを受け取る。
「あらためて、自己紹介をさせてください。私はカルテジア、しがない放浪騎士です。今は新たな巡礼の準備を進めています。何かお困り事があれば、いつでもお声がけください」
「でもその前に、まずはこれを頂きます!」
流れるように、サラダをスプーンで口に運ぶ。
世界は広いが、旅立ちを彩るのにウィスクムベリーたっぷりのサラダより相応しいものはないだろう。
心からの感想を少女は述べる。
「これ以上のご馳走は存在しないでしょうね」
カルテジア のボイスライン
心の声・その一
ふぅ、ふぅ……はい、どうぞ。焼き立ての栗パンはとても熱いので、気をつけてください。でも、熱いうちに食べるのが一番美味しいんです!ふふっ……これを教えたのは、あなたが初めてです。久々の故郷というのは、不思議な感覚ですね。私の家は空っぽでしたが、パン屋さんは昔のままで良かったです。最後にこれを食べたのは、私が聖女として月桂冠を授かった時でした。あの時は町の至る所に、私がカルネヴァーレで踊る様子を描いたポスターが貼られていたんです……私の踊り、見てみたいですか?
心の声・その二
……塔の中であなたから話を聞いた時もモヤモヤしましたが……自分の物語を他の人から耳にすると、やはり落ち着きませんね。もしあなたが止めてくれなければ、とっくに逃げ出しています!幼い頃は、いつかロマンチックな冒険譚の主人公になる日を夢見ていましたが、実際は想像と違いました。この物語は、ラグーナの詩人たちによって色々と脚色されていますから。彼らが学生時代の私の経典の成績を調べていれば、こんなにも流暢な独白は入れないでしょう。
心の声・その三
また会いましたね、義人様。ふふっ……ちゃんと役に立てましたよね?私はもう、ただあなたの救いを待つだけの少女ではありません。こうして肩を並べて戦い、力になれるのです。……これは約束です。私はこの剣を、これからも研ぎ澄ましていきます。交差する運命の螺旋の中で、もし本当に「その日」を迎えたならば、約束通りあなたを倒して、必ず阻止しましょう。永遠に訪れないかもしれませんが。
心の声・その四
記憶が「フルールドリス」と合わさってから、なぜあの時の「私」はあなたを見て一瞬ぼんやりしてしまったのか、ようやく理解できました。リナシータに到着したあなたの存在を、「私」はかすかに感じ取っていたのです。高い塔の奥深くであなたの姿を想像すると、不思議な喜びが「私」の心に広がっていきました。「私」に滅びをもたらす人、「私」を解放する人……それは、いったいどんな人なのだろうか。果たして、物語に登場する正義の騎士のように、長い剣を携えて「私」を斬り伏せるのだろうか、と。人は生まれ方を選ぶことはできませんが、死に方は決められます。その僅かな自由が、「私」にとって小さな糧になっていました。それも、あなた――「神を殺める者」が「私」に与えてくれたものです。……何より、あなたは私が思い描いていた物語よりも、ずっと素晴らしい結末をもたらしてくれましたね。
心の声・その五
リナシータの騒動は、これで終わりではありません。文明から生まれた心の闇――レビヤタンは、人々の心に付け入る隙を狙っています……私はこの土地からあまり離れることはできません。誰もが何かしらの責務を負っているもの。私に完全な自由はないのです。そしてこれは、私だけでなくあなたも。ただ、それでも私たちは二人の周波数で構成された剣で繋がっています。これは証でもあり、私の力の具現化でもあります。あなたがこれを持っている限り、私は常にあなたと共にあります。そして、その瞳の奥深くに留まり続けるでしょう。
好きなこと
やっぱり私は、人々の笑顔が好きです!もちろん、カルネヴァーレの賑やかな日も。ああいったお祭りでは、楽しそうな空気や幸せそうな笑い声が溢れています。それを見ていると、私もその中にこっそり混ざって、一緒に歌ったり踊ったりしたくなるのです……
悩み
……戦うためとはいえ、「フルールドリス」の姿になる際は、心の中で自分に何度も言い聞かせなければなりません。口調や仕草はもちろん、自分を律して落ち着きや威厳ある振る舞いをするのだと……ええ、本当に大変で。とにかく、私には難しいんです!
好きな食べ物
やはり、ラウルスサラダですね。甘くて爽やか、栄養面でも非の打ち所がありません。……え?飽きませんよ。ソースとウィスクムベリーの甘さも、カリカリの食感も、これ以上ない美味しさですから。それに調理も簡単なので、私でも作れるんです。
嫌いな食べ物
魚が苦手ですね。挑戦してみようと思っても、なぜか手が拒否反応を……子どもの頃、両親に「好き嫌いは良くないよ」といつも言われていました。海辺の町で魚嫌いだと、食事のレパートリーが減るので苦労するのですが、どうしても苦手なものは苦手で……
夢
……夢、ですか?自由に放浪する騎士になりたいです。エグラの町に伝わる騎士物語のように、様々な地を巡り正義の剣を振るい、颯爽と立ち去る!教団から聖女に選ばれる前、私はそんな未来を夢見ていました。冠の責任から解き放たれた今、私の夢は、憧れの姿とは遠いかもしれませんが、舞台裏でひっそりと全てを見守ることです。なので最近は、巡礼騎士時代に学んだサバイバル知識を復習しているところなんです。そうでした、よければ騎士の称号を一緒に考えてくれませんか?
伝えたいこと・その一
「オートクレア」は私の愛剣にして最初の仲間です。町の言い伝えによると、良い騎士には常に心が通じ合っている宝剣があるのです。なので私は、この「オートクレア」を初めて手にした瞬間、満足感と喜びで胸がいっぱいになりました。あれから様々な剣を使ってきましたが、一番大切なのはこの子です。柄を握るたびに、自分の心が今も変わっていないことを再確認できます。たとえ作られた心だとしても……。ええ、私は何度だって、あの瞬間に「救済」の道を選びます。
伝えたいこと・その二
私の命は、鳴式の呪いと破滅によって授かったもの。鳴式の意思で冠を被り、聖女として栄光を身に纏い、無数の信者に敬われ、多くの敬愛の眼差しに包まれました。その後、信仰によって築かれた鳴式の力に、私は来る日も来る日も抗い続けました。すると、潮に抱きしめられるような長い夢の中で、人々の温かい祈りの声は次第に冷たい悲鳴へと変わっていったのです。私は、二度とそんな声を聞きたくないという思いで耳を塞いでいました。けれどあなたに助けられたあと塔をひっそり出て、ラグーナで幸福を願う人々の祈りを見たのです。あの声を嫌いになどなれません。純粋な声が歪められないように、私にはやらなければならないこと、できることがたくさんあるはずです。
カンタレラについて
私は……カンタレラさんの輝かしい可能性――聖女の座を奪ってしまいました。信者から寄せられた好意や期待は、本来なら彼女のものだったはずです。尤も、彼女はまったく気にしていないようですが。一時の感情に心を乱されない彼女のことです……ファミリーの中で、とっくに自分の道を見つけていたのでしょう。それでも私が、永遠に返せない借りを彼女に作ってしまったことは事実です。
フィービーについて
敬虔で優しい心の持ち主ですね。聖職者として、いつも周囲に手を差し伸べています。教義に通じる度合いでは、私はフィービー侍祭に遠く及ばないでしょう。彼女のように純真な信者がいるからこそ、私はラグーナの人々に真実を明かせていないのです……信仰を必要とする人は、たくさんいます。もちろん、歳主を思う敬虔な心とは限りません。ですが、様々な問題を考慮すると、ベールを取るのはまだ時期尚早と言えます。
カルロッタについて
モンテリファミリーの次女ですね。彼女のファミリーは、この街に様々な面白いものを届けてくれました。閉鎖的なままでは、空気も淀んでしまうでしょう。それを避けるためには、新たな航路や外との繋がりを求める時代の波が必要です。私は商売にあまり詳しくありませんが、教団のノンナに「値切りの才能がない」といつも言われていました……機会があれば、カルロッタさんに何かアドバイスを頂きたいですね!
シャコンヌについて
子どもの頃、私は町を通る詩人たちに「もっと騎士の物語を」といつもせがんでいました。ある日、塔を出て野原を歩いていると、風が美しいメロディーを運んできてくれたのです。見ると、エグラの民謡をアレンジした歌を優しく口ずさむシャコンヌさんの姿が、遠くの木の下に……その歌を聞いていたら、あっという間に日が沈んでいました。
ルパについて
鳴式が持つ「融合」の性質のせいで、戦闘時の私は危険で異常な存在に見えてしまいます。それでもルパは、一度も私と距離を置きませんでした。私を崇高な存在として見上げることも、恐れて遠ざけることもなく。彼女は真っ直ぐで芯が強く、気遣い上手なのでしょう……「フルールドリス」に変身していない時の私は、彼女より少し背が低いです。それでも、やはり私のほうがルパの「お姉さん」だと思っています!
誕生日祝い
誕生日おめでとうございます、{PlayerName}様!……ここに連れてきた理由、ですか?見てください。この雲や空、そして逆さまの塔を黄金色に染める朝焼けを。こうして手を握れば、あなたも一緒に海面に浮かべます。なかなか味わえない体験でしょう?もう少し待つと、夕日が水平線に沈んでいきます。その瞬間が、最も美しいのです。かつて私は、塔の中から嫌気が差すほどこの景色を眺めていました。ですが、こうして心境が変わると、同じ景色でも見え方が異なってくるのですね。偽りの聖女には、祝福を与える力など当然ありませんが、それでも心から祝福を送ります――どうか、あなたの願いが叶いますように。
余暇・その一
今日お話するのは……正義の騎士が邪悪な鳴式と戦う物語です!もちろん、最後に勝つのは騎士カルテジアです!
余暇・その二
とても良い香りですね……
余暇・その三
少し、うたた寝を……ふぅ。夢、でしたか。
自己紹介
カルテジア、大地を放浪する騎士です。悪意から生まれた鳴式に造られし物、迷いながらも歩み続ける戴冠せし者、潮風に眠る反逆者……詩人や作家を真似て肩書きを考えてみましたが、どれも今の私とは言えません。これからは、一緒に新たな未来を作りましょう――「剣を携える者」。
最初の音
風を纏う冠は、すでに大海原に沈んだ。
この剣を呼び覚ましたのは、あなたですか?
この剣を呼び覚ましたのは、あなたなのか?
この剣を呼び覚ましたのは、あなたですか?
この剣を呼び覚ましたのは、あなたなのか?
チームに編入・その一
騎士の物語、いよいよ新章開幕です!
チームに編入・その二
この剣は、あなたの思うがままに。
チームに編入・その三
また一緒に冒険をできるのでしょうか?
突破・その一
剣術がどんどん上達していますね!
突破・その二
感じましたか?風の周波数が……あなたと私の間で木霊しています。
突破・その三
神学校で私は知りました。もし自分の正義を貫きたいのなら、強大な闇にも蠢く影にも負けないような努力が必要なのだと。
突破・その四
この身に宿る力の強さに、私は恐怖を覚えていました。飲み込まれてしまったら、どんな恐ろしい怪物になってしまうのか、と……ですが、あなたと出会ったおかげで、そんな悪夢はどこかへ行ってしまいましたね。
突破・その五
全てを飲み込む運命の渦に翻弄されながら、私は憤りを感じていました。かつて成し遂げた功績も信頼も、鳴式の糧となってしまうだなんて……皮肉ですね。人々を守るために得た力が、却って敵を強くしてしまうとは。しかし、覚悟は決まっています。足を止めているわけにはいきません。この命を繋いでくれた歳主のためにも、残されたものを守らなければならないのです。
通常攻撃・1
赦罪。
通常攻撃・2
救済。
通常攻撃・3
贖罪。
通常攻撃・4
終止符を打とう。
通常攻撃・5
破滅の一撃。
通常攻撃・6
散るがいい!
重撃・1
逃がしません!
重撃・2
殲滅。
重撃・3
終点。
重撃・4
細断!
重撃・5
神速!
重撃・6
深き海へ。
重撃・7
渦潮に沈め。
空中攻撃・1
やっ!
空中攻撃・2
とっ!
空中攻撃・3
はっ!
共鳴スキル・1
穢れを祓いましょう。
共鳴スキル・2
悪党は沈みなさい!
共鳴スキル・3
天幕よ、落ちよ
共鳴スキル・4
穢れを祓え!
共鳴スキル・5
罪の浄化!
共鳴スキル・6
断罪の大波よ!
共鳴スキル・7
滅びを告げる振り子。
共鳴スキル・8
堕天する荒波。
共鳴解放・1
海よ、この身を包め。
共鳴解放・2
真の姿、ここに顕現する。
共鳴解放・3
静寂で、悔い改めろ。
共鳴解放・4
潮風よ、吹き荒れろ!
共鳴解放・5
この一振りで、悪を滅ぼそう!
共鳴解放・6
高波よ、天地を切り開け!
共鳴解放・7
罪深き者よ、これが結末だ。
共鳴解放・8
冒涜した裁きを受けよ。
共鳴解放・9
背徳者よ、自らの滅亡を受け入れろ。
変奏スキル・1
崩れなさい!
変奏スキル・2
潰れなさい!
変奏スキル・3
滅びなさい!
変奏スキル・4
風よ、集え!
変奏スキル・5
飛散しろ!
変奏スキル・6
氷解!
ダメージ・1
迂闊でした!
ダメージ・2
決闘をしたいのですね?
ダメージ・3
心配は無用だ。
ダメージ・4
無法者!
重傷・1
試練はまだまだ続きます。
重傷・2
引くわけにはいきません。
重傷・3
この剣だけは……!
重傷・4
かすり傷に過ぎない。
重傷・5
なかなか手強い悪念だ。
重傷・6
天幕に、魚の影が……
戦闘不能・1
ごめんなさい……
戦闘不能・2
これが巡礼の終わり……
戦闘不能・3
またしても、昏く長い夢か。
戦闘不能・4
潮がざわめいている……
戦闘不能・5
剣が、折れてしまうとは……
音骸スキル・召喚・1
神の恩寵を。
音骸スキル・召喚・2
共に戦おう。
音骸スキル・変身・1
これが、「神の使い」の姿……?
音骸スキル・変身・2
いかなる姿を望む?
敵に遭遇・1
騎士のライバルが現れました!
敵に遭遇・2
闇に動く影は皆、滅ぼさん。
滑空
私も飛べますよ。
スキャン
騎士の勘が囁いています……あそこです!
補給獲得・1
物語で宝物はお約束です!
補給獲得・2
これは旅の「食費」にまわしましょう。
補給獲得・3
この章は、「騎士の実り多き冒険」とでも名付けましょうか?
補給獲得・4
何を求めている?
補給獲得・5
とても幸運だ。
補給獲得・6
祈りが通じたようだ。