情報

相里要 VA

中国語: CV:BanMa
日本語: CV:小林千晃
韓国語: CV:Jung Eui Jin
英語: CV:Shaun Mendum

相里要 のフォルテ調査報告

共鳴力

解き明かされる万象

共鳴評価報告

測定材料:【周波数スペクトル報告RA2603-G】 共鳴歴2年、稷廷遺跡探索時に腕を失い、未知の金属と接触し共鳴したことにより、共鳴能力に目覚めたという。 被検体の音痕は機械の義手にある。共鳴後、体に部分的な変異が生じ、金属を操る能力を用いて右腕の義手を変形させることやエナジーを蓄えさせることが可能となった。 スペクトルは電導周波数変動域に近く、強い共振現象を示している。被検体が口にした「稷廷の未知の金属」の存在は確認できていないため、共鳴源の完全な特定に失敗。 ラベル曲線の前半に波動がなく、中段では急上昇を見せ、後半に入ると次第に安定するため、突然変異型共鳴者と認定。

オーバークロック診断報告

波形は楕円形、時間領域表示は安定。異常波形なし。 診断結果:オーバークロック域は広く、安定性も高い。オーバークロックリスクなし。 オーバークロック歴なし。 定期検診を推奨。メンタルケアの必要なし。

相里要 の大切なアイテム&好物

職員証
職員証
相里要の職員証。「相里要・華胥研究院研究員」という字が綺麗なフォントで印刷されている。 このシンプルで簡素な身分認証付きのカードを胸元に付けられるようになるまで、相里要は同い年で同じく研究院を目指す学宮の学友より1年長くかかった。一年前、相里はある答えを探すために、太学の入学試験を受験しなかった。あの時、人生の分岐点で少年は自分の両親を追うか迷っていた。しかし、今では年齢も精神も大人になり、彼は両親と異なる道を選んだ…… 研究員になった初日、相里要は職員証を机の上に綺麗に置いて、窓を開けた。その時、今州城の人々の生活音が耳に入ってきた。 「華胥研究院、やっぱりいいところだね」
ビーボーちゃん
ビーボーちゃん
黄ばんでいる簡単な構造のロボット。軽くその頭を叩くと、ヒーローショーの決めセリフを言ってくれる。少し古びたモニターにもそのセリフと合ったピクセルの表情が表示される。 これは学宮時代の相里要が作った最初のロボットであり、ソウリとハクのプロトタイプでもある。 この可愛い「ビーボーちゃん」を学宮のクラスメイトに贈って以降、仲間たちのためにモデルやロボットを作ることが、相里要の空き時間の大半を占めることになった。 周りの人のためなら、相里要はいつだって時間と精力を惜しまない。学宮時代も華胥研究院に入った後も、それは変わらない。
稷廷機巧「聯子」
稷廷機巧「聯子」
榫卯というほぞ継ぎの構造で作られた知育玩具。非常に精巧で、稷廷のメンバーはこの類のものを幼い後輩に贈る風習があると言われている。 誕生日に、これを渡された時の父親の指の粗い感触と温度は今でも印象深く憶えている。そして何より相里要が気に入ったのは、その複雑で精妙な構造である。それが彼を理性で表現する世界へ案内してくれた。 これは相里要が出会った最初の難題であり、自ら難題を求めるようになった起点である。

相里要 のストーリー

インタビュー
あれから数年後、私はもう一度あのドアの前に立っている。
相里一家は今州のマスコミ業界にとってありがたい存在だ。たくさんのネタを提供してくれるし、そのネタの多くは心踊るような研究成果記事だから、取り上げる記者もやりがいを感じる。あの時の私は、人から認めてもらうために奮闘する新米記者。それでも、相里夫婦が気を遣ってくれたおかげで、私は趣旨においても内容においても申し分のない家族写真を撮ることができた。
あの写真はある小さな賞を受賞し、私も無事業界で一人前になった。
ドアが開き、視界に入ったのは透き通る目をした男の子だ。
社員証を見せると、彼は家の中に礼儀正しく案内してくれた。
この子は相里要。天才科学者の父親から「天才の血を継ぐ者」と呼ばれ、今州の子供を救った母親から「英雄の末裔」と呼ばれている。
今になっても、この屋敷は昔のように世間の注目の的だ。
仕事柄、私はインタビューが得意だと自負している。しかし、それ以上にこの子はこういった会話に慣れている。この子は両親と同じ天才。それでいて、いつも優しい笑顔と優雅な立ち居振る舞いで人に接する。そのおかげで、相当に楽しいインタビューだった。私がノートを机に置くと、相里要はまたお茶を出してくれた。礼を言われた彼はそっと首に振って「礼を言うのはこっちの方です。僕の両親のことでわざわざ来てくれるなんて」と微笑みながら、「最近のことなら、僕も多少耳にしていますよ」と口にした。
瑝瓏は国土が広い分、紛争と闘争も少なからずある。
相里一家は私の恩人だ。仕事でも、プライベートでも、この子の世話をするべきだ。
相里要は「両親はいつも忙しいから、誰かにこうして覚えられていると嬉しく思うのです。特にあなた方の記事は両親の映像も、研究の成果も、インタビューも、僕が知らないエピソードも載っているので、それを読むと両親のことをもっと知ることができる気がします」と何かを考えているように話を続けた。その笑顔は変わらないまま。
その言葉を聞いて、私は少し躊躇ったが、「理不尽だとは思わない?両親と一緒にいたかったでしょ?」と聞き返した。
「ううん。両親には僕と同じようにしたいことがあるんですよ。僕はしたいことができたら嬉しいので、両親にもそうしてほしいです」
「……そうか」
私は軽くため息をついて、その場を離れようとしていたが、相里要に引き留められた。理由はもう忘れたが、きっと逆らい難い理由を突きつけられた気がする。相里要は確かに口がうまい子だ。彼を拒むことは難しい。温かいお茶を飲んで椅子に背をもたれて休憩を取ってから、彼に改めて別れを告げた。
そして、離れる前に、男の子は真剣な顔でこう伝えた。「もし確認したいことがあれば、自ら確認した方がいいですよ。幼い頃、母親は僕と『一緒にいる時間』について話していました。お互いメモを残すような習慣もできていました。まだ幼かったから、短い文章しか書かれてないメモだけど、今でもそれを読み返すと、心がポカポカします」
私は頷いて屋敷を後にした。まだ書かねばいけない原稿が残っている。
——ただ、その前に、まずは数日間連絡していなかった子供にメッセージを送らないと。
口説き
椅子に座る相里要が姿勢を取り直して、目の前のお年寄りと視線を合わせた。
お年寄りは父親の知り合いで、各教育機関にも影響力がある人物。彼による説得がまたしても行われている。「僕はエリートクラスに入るつもりはございません。みんなと同じ学宮に行きます」と、相里要は自分の意見をもう一度述べた。
お年寄りは激しく机を叩く。「君の今の状況だと、普通の学級と教育体制に順応できない恐れがある。他人より足が速いのも、時に問題になり得る。そもそも違うトラックを走っているのだぞ」
それを聞いて、相里要は首を横に振った。
「僕のためだけにエリートクラスを設置するなんて勿体ないです。本を読みたいなら、すでに今州書庫の権限がある。それに、他の子と違うとも思いません」少年は指を折りながら、真剣に答えた。「他の子のようにヒーローショーを楽しんでいるし、カードの交換もやっています。友達をよく食事に誘ったりします。美味しかったです。僕が作った機巧に意見を提供してくれる人もたくさんいて……」
お年寄りは重くため息を漏らした。
「君の担任からも聞いた。クラスメイトとの付き合いがうまくいっていると。しかし、この話は君のためだけではない。君がはやく研究院に入ればみんなのためにもなる」そう言いながらお年寄りは視線を上げる。「要くん、君の父親だって飛び級をしたぞ。そのおかげで彼も大好きな研究に専念できるようになったんだ」
「僕は僕、父親は父親です」
「君は父親と性格が似ているし、同じ天賦の才に恵まれている。それくらいわしにもわかるよ」
相里要は教科書を握りしめて、ゆっくりと、されど力強く首を横に振った。「でも、そんな優遇はいりません。今のようにゆっくりでいいです」
「他の子とごっこ遊びをするとは……いずれ君はうんざりするよ。全く時間の無駄だ」
お年寄りは窓辺に立って見下ろした。窓の外には学宮の広場で遊ぶ子供たち。彼らは笑いながら互いを追いかけている。相里要はお年寄りに近づいて、宥めるように彼の手の甲を軽く叩いた。
「そうはなりませんよ」と、低い声で返事しながら、広場ではしゃぐ人影を見つめる。
皆彼の友達だ。
「彼らと一緒に通学して、本を読んで、お菓子の品評会を開いたり、川で魚を獲ったり、かっこういい音骸をこっそり見たりしたいんです。それに、彼らはいい手本になってくれます。いつ笑うのか、いつ拍手するのかを教えてくれます。それは僕にとって大切なことです。あなたが僕のためを考えてくれていることは重々承知ですが……本当にためになるものは、本人にしかわかりません、でしょう?」
2人の間を重たい沈黙が覆う。
それを破ったのはお年寄りのため息だった。「父親と似たようなところもあれば、そうでないところもある」
その妥協を認めたような言葉に、相里は微笑んだ。「ご存知の通り、僕は父親……あなたの生徒ではないですから」
斯くしてドアが開いて、会話は終了した。
翌日、相里要は今までのように、いつもの教室に戻った。
質問
「ほれ、あんたの荷物だ」
友達は持っていた四角い箱を部屋の片隅に置くと、寮のベッドに大の字で倒れた。「相里、この頻度で宅急便が届くのなら、はやくブブ物流の会員になった方がいい」
相里が椅子を回転させて、友達に顔を向ける。「あははっ、考えておくよ」
「また新しい学術雑誌?」
「うん、投稿した論文が採用されたから、サンプルが送られてきたんだ」
「通学しながら学術雑誌に投稿してどんどん採用されるなんて、羨ましい限りだ」友達が大げさに手を振って笑い出した。「じゃ、太学の入学試験も問題ないよな。どこに行くのか、もう決めた?」
そう言いながら、缶のドリンクを相里に投げる。
ドリンクが放物線を描いて相里要の手にピッタリと落ちた。
「糖分過多なんだけど……」優等生はそう言いつつも蓋を開け、軽くため息をつき言葉を詰まらせた。「どこに行くと言われてもな……」
しばらくすると、相里要は首を横に振りながら「まだ決めていないよ」と補足した。
友達が急に目を見開いて、怪訝そうな顔を見せる。「それは意外だ。もうとっくに決めたと思ってたけど、太学の先生たち、みんなお前が欲しがるだろ?」
「もうちょっと、考えておきたいことがあってね」
「何を?」
「境界線だよ。真理のね」そう言いながら、相里はゆっくりと手にあるキューブを回す。「パスカル、君は人間性を真理の道を阻む枷だと思うかい?」
「かもしれない。科学者なんて、頭のおかしな奴らばかりだからな」
「星々を追い求め、その道に倒れるのが定めなら、境界線を超えることは不可能……でも、それがないと現在地がわからない」
「私にはそこに疑念を抱くことが理解できないが……言い争いは趣味じゃない。それがどうしたって言うんだ?」
相里は軽く笑い出して、こう返事した「僕の父親は『自分の道』を探す旅に就いてから音信不通になっていた。でも最近、手がかりを幾つか入手したんだ。それがあれば、彼が向かった稷廷の所在地に行けるかもしれない」
「本当に行くのか?多くの人が長年探しているというのに、成果を挙げた者は誰もいないんだぞ」
「僕は今、使命感に駆られている……何も手に入らないとしても、知りたいことがある」若い研究者の声が次第に小さくなる。「父はあの境界線を超えたのだろうか」

太学入学試験の直前、相里要は姿を消した。
映像だけが残された。自分が真理を求めていく過程で感じた困惑と無力を感じたので、流れを変える転換点を探したい。その転換点の先が何であろうと、彼はその結果を受け入れる……そう述べていた。
彼が住んでいた寮の部屋に空きができた。それでも生活は続いていく。
遺跡
遺跡の中に入るだけで、十日以上かかった。
稷廷は至るところに侵入を防ぐ機巧を設置している。万全な備えをもってしても、用意した食料品と道具の一部失ってしまった。
残った物資を確認する。まだ行けるはず。
すでに瑝瓏の地は離れた。短期間の内にここへ戻ることは不可能だ。それに、ここに来る途中の土の状態を見るに、この遺跡も長くは持たない。
外と比べて、内部の状態は割と綺麗に保たれている。
青く光る液体は稷廷の機巧を繋ぐパイプを流れ、その創造者よりも長く、美しく、正確かつ安定して存在する。
相里は稷廷の機巧を隈なく記録して、瑝瓏に現存する技術との違いを見出そうとしていた。
調べるほどに感情が昂っていく。大量の知識がまるで美酒のように、彼の脳を酔わせていく。
デバイスは外に繋がらなくても、彼はできる限りすべてを記録する。機巧術の天才だからこそわかる稷廷の技術の凄さに圧倒されていた。時折、父親が自分と同じことをしていたか、今は星々を求める道のどこにいるか考えながら。
それを調べていく中で、彼はある異常に気が付いた。
稷廷による構造物は、得体の知れない何かに侵食されている。
悲鳴発生後、多くの技術が一から再構築を強いられたが、ここにあるものは何か外からやって来たものの干渉を受けたようだ。「汚染」という負の言葉は似つかわしくない。それに影響されたものは、他にない優雅な構造を持っている。
相里はさらに奥へと進む。
地下深く進むほど、その異常はより顕著に現れてくる。稷廷の造物との区別を付けるため、相里の記録もスピードを落としていた。
次第に、ある推測が形になってきた。ここにいたものは、ある「扉」を作ろうとしていた。
それは「扉」と言うべきか、「痕跡」と言うべきか、それとも……「入り口」と言うべきか。
相里は初めて躊躇い始めた。
未知の危険云々より、自分が目指している方向について、その「転換点」についてだ。ここに来る途中、他の道が見つからなかった。それを入り口付近で父親が離れた跡を確認できなかった事実と合わせると……父親は、もう死んだのか?それとも……
ここは目指すべき真理に最も近い場所かもしれない。
笑顔
稷廷での調査を思い返し、相里は記憶に空白があると気づいた。
それは人知が及ばぬほど高度に発達した機巧の数々、そして、その空間に張り巡らせたフィールドの影響ではないかと彼は推測する。しかし、少なくとも稷廷の研究員にとって、それらを施すことは賢明な決断ではなかったのだろう。悲鳴の発生後、宇宙への探索は物理法則の変化によって停滞しており、その再開を望む研究者も少なからず存在していたからだ。
これは、そのための「扉」かもしれない。
星の海へ飛び込む、もしくはこの遺跡に変化をもたらしたあの文明の所在地に通ずる扉。
彼らの宿願が果たされたのかは確認できなかった。それでも、相里はある代価を支払った——片方の腕を失ったのだ。腕を失った際の記憶がない。ただぼんやりと、己の力で機巧の暗号を解き、起動したように感じている。
ただ一つ、彼の脳に深く刻み込まれたことがある。それは巨大な穴に開けられた痕跡と、亀裂。
荒削りで、ねじ曲がっている。まるで巨大な音痕がそこに刻まれているかのように。
水晶のように輝く蝶々の群れが、翅を緩やかに開閉させながら、そこから流れ出していた。
その亀裂から、エナジーが湧き出しているように見える。それはもう一つの文明の光。見つめるだけで、過去の難解な疑問も乗り越えられない困難も、この斬新なシステムの中では容易く解決できるように感じた。それは知識の津波だ。この世の岸に押し寄せて来ながら、すべての周波数を服従させ、そのアンサンブルに加えようとしている。
相里は一步前へ踏み出す。体の引き裂かれたところから、血が噴き出していることも忘れて。失血による目眩と発見による狂喜で意識がぼやけていく。
ちょうどその時、彼はある制御パネルに置かれているものを目にした。埃まみれになっていても、幼い頃の記憶が曖昧になっても、父親のものだと一瞬でわかった。彼が相里衍——父親が差し出した写真で見た、母親が父親に贈ったプレゼント。相里はふと気づいた。父親は何もかもを捨てたのではない。最後まで、家族の証を大切にしていた。
あの境界線を越えた後でも、自分が進むべき方向は確認できるのだろうか?観測者のいない、純粋なる理論の、その最果てで……
父親は自分の生涯を基礎科学に、母親はそれを応用科学に捧げた。相里要もまた、自分を燃料にしても星を目指そうとする渇望を継いでいる。
少なくとも、両親は確実にすべてを捧げた。
ならば彼は?
答えの目前に迫ったその瞬間、若い研究員の脳裏に取り留めのない情景が浮かんだ。両親はすでにいない、友達と近所の人に今州の祭りに連れられて行ったある日。その時の月追祭は、鳴式の脅威に備えるため、簡素化されていた。それでも、祭りは祭り。いくら生活が苦しくても、祭りは楽しむべき、人々はいつでもそう思っている。彼は祭りで自分の新作、ある小さな機巧を発表した。それに人々から喝采が上がった。
彼は、両親と似ている。
——ただ、彼は両親ではない。ならば、両親の道と方法論はそのまま流用できない。
それに気づくと、若い研究者はバラバラになったパーツを集め始めた。出血を止める機巧を作ろうとしていた。そして、その瞬間、初めての共鳴が起こった。彼の思うままに、金属の構造が変わっていく。
傷が次第に癒えていく。それは同時に、もう望めない好機が遠くなっていくことも意味している。
あと一歩を踏み出せば届くというところで、相里要は止まった。
もう自分の答えを見つけたから。

相里要 のボイスライン

心の声・その一
君のことを初めて知ったのは、同僚が君の検査結果について議論していた時。あの日、僕は後方の技術支援に行っていて、君を見ることができなかったんだ。会えて嬉しいよ。君はソラリスに可能性をもたらす存在だから。
心の声・その二
僕の両親は二人とも研究者なんだ。だから、今の僕は二人の真似事をしているにすぎないのかもしれない。ただ、昔の記憶はかなり曖昧で……両親のことは、遺された論文と他人からの評価でしか知らないんだ。まるで輪郭がぼやけた幻影のように。でも、これだけははっきりしている。僕も両親も、「狂っている」。
心の声・その三
人と話すのは好きだよ。研究院の同僚でも、街の人でもね。時折、僕の中にある探求心が溢れてこぼれそうになるんだ。そんな時、人に囲まれていると正気に戻れる。みんなの笑い声が僕を温めてくれるから。
心の声・その四
腕をなくした時は……興奮状態だったからか、痛みはあまり感じなかったんだ。あの時、僕は父の足跡を追って、稷廷の遺跡に辿り着いた。そこにあったのは……秘められた文明と、想像もつかないような科学による、宇宙との共鳴だった。
心の声・その五
……君か。いや、何でもないよ。会議続きで少し疲れただけ。ちょっとした充電切れ、かな。君にできること?……それなら、隣に座ってくれないか?……ありがとう。ただ君と一緒にいるだけで、僕は救われるんだ。
好きなこと
研究の後に一人でレポートを書くことかな。雑多な考えや新しい発見が、整然とまとまっていくのが楽しいんだ。
悩み
立て続けに学術会議に参加すると、集中力が落ちる。交流自体は嫌いじゃないけど、独りの時間がないっていうのはね……。
好きな食べ物
ここの朝食メニューは概ね好きかな。カフェインで夜更かしするよりも、早寝早起きの方が生産的だからね。朝食は脳を覚醒させてくれるんだよ。
嫌いな食べ物
冼碧庄の豆汁かな……幼い頃、母に飲まされたことがあってね。今なら飲もうと思えば飲めるし、大切な想い出なんだけど……やっぱり、歩き始めたばかりの子供には刺激が強すぎるよ。
ソラリスを支配していた法則は、悲鳴によって変わってしまった。あらゆる領域で、真理が絶対ではなくなったんだ。でも、僕はこれでいいと思っている。この星空の深淵、無限の宇宙には、もっと広大な尺度の真理が必ずある。僕はいつか、それを掴み取りたい。
伝えたいこと・その一
この義手、実用的な機能を付けられるだけ付けてみたんだ。そうしたら思った以上に便利でね。危険な実験も、この手ならリスクなしで行える。同僚をからかうのにも使えるしね。何をしてるか?はは、機会があれば見せてあげるよ。
伝えたいこと・その二
幼少期からの友達の中で、パスカルは一番付き合いの長い幼馴染だった。この世には、機を逃すと取り戻せないものがある。いくら後悔したとしてもね……そんな風に、一人一人が、研究に値する主題を抱えているんだ。
モルトフィーについて
モルトフィーか。面白い人だよね。真面目だし、何より情熱がある。情熱は科学の研究に欠かせない才能だ。彼は僕を「天才」だと思っているようだけど……「天才」だけでは、どんな分野にも発展はない。彼には早く自分の才能に気づいてほしいな。
今汐について
常に今州の戦況に目を光らせ、研究院に来ては、武器開発の進捗を確認している令尹。ただ、僕には、彼女がいつも色んなことを抱えすぎているように見えるんだ。気持ちはわかるけどね。令尹は絶えず注目され、責任と期待を一身に背負う存在だから。
忌炎について
夜帰は残像との接触も多いから、僕たちと違う見解を提供してくれる。特に忌炎将軍は、彼が観察してきた残像について細かい情報や私見をまとめてくれる。本当に斬新な発想ばかりで驚かされるよ。情を重んじる人だけど、それを律する理性もしっかりと持ち合わせている。彼は軍を率いるに相応しい人物だ。
アールトについて
黒海岸の勧誘を受けたことがある。アールトからね。もちろん断った。僕は今の生活が気に入っているんだ。でもあの情報屋、言動はちょっとアレだけど、かなり有益な情報を持っている。彼独自の素材を仕入れるルートは、僕も利用させてもらっているよ。
白芷について
優秀な研究者だとは聞いているけど、研究分野が違うから、接点を持つ機会は少ない。でも、他分野を勉強していた時、彼女のレポートを読んだことがある。データも論証も申し分ないほどしっかりしていたな。それと、彼女は外の調査プロジェクトによく参加していて、貴重なデータや情報を集めて帰ってくるから、学生たちに大人気なんだ。
誕生日祝い
誕生日おめでとう。さあ、手を出して。これは僕からのプレゼント。小さいけれど発明品だよ。悲鳴の後、空の探索は停滞して、星空を仰ぐことすらできなくなった。でも、この発明品なら——ほら、見てごらん。瞬く銀河は変わらずそこにある。数多の秘密を抱えながら、黙ってこちらを見つめているんだ。もし君の出自が僕の考察通りなら……この景色が、せめてもの慰めになればと思ってね。
余暇・その一
台詞なし
余暇・その二
パーツ交換の時間か……よし。
余暇・その三
ん?……よし、いい子だ。さあ……行って。
自己紹介
僕は相里要、華胥に所属する研究員だ。そして、唯一無二の周波数を持つ君に興味を抱く者の一人でもある。真理を導く灯台、真理の終着点……漂泊者、君はどちらなのかな?
最初の音
この小さい殻の中から、人類は宇宙を目指している。君の考え、僕に聞かせてもらえるかい?
チームに編入・その一
実験開始。
チームに編入・その二
ノイズを排除すれば、正解が現れる。
チームに編入・その三
科学とは、命あるものによる真理への問いかけだ。
突破・その一
面白い発想だね、その方向から義手を改善してみるよ。
突破・その二
これで義手に使う金属の展延性も上がったね。何かほしいものはないかい?君のおかげで生まれた技術だ、プレゼントを贈らせてほしい。
突破・その三
君の助言も考え方も、稷廷の遺跡で発見された記録の中で見たことがある。我々とは異なる未知の体系に基づいた……壮麗な星々が紡いだような、実に美しい記録だった。
突破・その四
漂泊者。これから、戦闘で理論の検証をしようと思う。一緒に行かないかい?僕は今、ある到達点に近づいている。これを超えれば、きっとまた新しい景色が待っているんだ。
突破・その五
果てしない真理の野を駆けていると、一緒にいたはずの仲間たちが、いつの間にか消えていく。みんな躓き、疲れ果て、諦めてしまうんだ。でも、もう大丈夫。同じ道を歩まずとも、君が僕たちを見守ってくれるから。
共鳴スキル・1
分解。
共鳴スキル・2
再構築。
共鳴スキル・3
見えた。
共鳴解放・1
僕が全て解き明かす。
共鳴解放・2
野を駆ける星々よ。
共鳴解放・3
これが僕の真理だ。
変奏スキル
確実に!
ダメージ・1
エラー発生……
ダメージ・2
台詞なし
ダメージ・3
台詞なし
重傷・1
台詞なし
重傷・2
リスク上昇……
重傷・3
損傷拡大……
戦闘不能・1
調整不足か……
戦闘不能・2
ここまでか……
戦闘不能・3
台詞なし
音骸スキル・召喚
同調(どうちょう)。
音骸スキル・変身
同一(どういつ)。
敵に遭遇
警戒体制に移行。
滑空
風速、許容範囲。
鉤縄
オールクリア。
スキャン
特定完了。
ダッシュ
効率良くいこう。
補給獲得・1
そこまで複雑じゃなかったかな。
補給獲得・2
……興味深い。
補給獲得・3
これ、気になる?