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情報

心

心 VA

中国語: 菊花花
日本語: 能登麻美子
韓国語: So Yeon
英語: Suzie Yeung

心 のフォルテ調査報告

共鳴力

万相分創

共鳴評価報告

「夢州諦天鑑・歳主通鑑」 …… これまでの観測によれば、歳主・心月狐の権能は、一つの存在を無数に分かち、さまざまな形として現すものだ。その実体はもちろん、自らの意識・知覚・情報すら、本来の相に沿って分岐・拡張できる。分かたれた個体はそれぞれ独立した形を取りながらも、本源と結ばれて感覚を共有し、再び一つに戻ることも可能である。 ……また、心月狐は機巧の構造に極めて精通している。導枢の噛み合わせと変化の理に関する知見は、現代の技術をはるかに凌ぐ。さらに自己相似の力で推算・再現、さらには再構築まで行うため、夢州城には、心月狐の手による機巧が数多く見られる…… ただし、自己相似は単なる模写の術ではない。本源を離れ、自ら世を歩めば、目にするものも感じるものも変わっていく。長い時を経れば、たとえ同じ源から生まれた存在であっても、なお▉▇▇▂…… 諦天鑑職員による注記 現行の各種検証に異常なし。本記録は従来の規定に従い、「夢州歳主・心月狐」の名で保管する。来歴に関する各項目は、州監の命により再検証を保留とする。

オーバークロック診断報告

「作業日誌-H001」 被験サンプルのラベル波形は時間領域上で安定しており、異常波形も認められなかったため、検査結果は正常範囲内と判断。 診断結果:オーバークロック域は通常値を超過(カウンターが上限に達したため、最大値は測定不能)。安定性は極めて高く、オーバークロックによるリスクは認められない。ただし、周波数変動にごくわずかな減衰を認めた。暫定的に誤差として記録し、再検証を要する。 「……過去にオーバークロック歴もなし。当面、心理カウンセリングも不要……えっ、これも記録するんですか?」 「……待って。誰が歳主をラベル測定法で測れって言ったの?」 「だって仕方ないでしょう? 今使えるのはこれだけなんだから。歳主を研究したいって、いつも騒いでたじゃない」 「そうそう。少なくとも測定はできたでしょ!」 「……ねえ、これって本当に有効なデータなの?」 「どういうこと?」 「実は……心様が報告書をご覧になって、笑いながらおっしゃったの。『これなら、あなたたちが普段見慣れている結果に近いかしら?』って」 「……」 「……アーカイブ化はやめましょう」 補記:H001は一度限りの臨時観測である。現行の共鳴者用機器およびモデルを流用したが、被験サンプルは本来の適用対象外であり、一部の指標は測定可能範囲を超えている。観測された波形が歳主固有の周波数に由来するのか、歳主が検査結果を意図的に調整したものかは判別できない。歳主の構造および権能回路に関する研究は、現行の検査体系では到底扱いきれない。別途、専用記録を設けて調査する必要がある……

心 の大切なアイテム&好物

掌中に収まる心狐
掌中に収まる心狐
一州の歳主にも、不得手なことはある。たとえば、御者へのお礼を自分の手で用意すること。 もっと立派なものに仕上げるつもりだった。ところが、あれこれ考えているうちに、気づけば掌で整えていた綿毛は、ころんと丸い小狐になっていた。どう見ても、初めに思い描いていた威風堂々たる「小さな歳主」とは少し違う。 もちろん、心が権能で自己相似した心狐とは違い、これはただの工芸品だ。動くことも、話すこともなく、誰かの掌に包まれ、その懐にしまわれた温もりを感じることもない。 ……本当に、温もりを感じたりはしないのよ。
最初の梁鳶
最初の梁鳶
玄方地界で最初の梁鳶を作ったのは、心だった。 心は親友・玄翎雀の姿をもとにこのからくり鳥を作り、玄翎雀が最後に残した周波数を、その身に託した。玄方地界で、今も羽ばたき続けられるようにと。 やがて職人たちはその姿を手本に模作を重ね、梁鳶は少しずつ家々へ広がり、人々の思いと言葉を運ぶようになった。最初の一羽は、多くの職人の記憶に原型として刻まれている。彼らが生涯をかけて技を磨くのは、いつの日か、あの梁鳶が見せた生き物さながらの姿を、自らの手で再現するためだ。
狭間の安らぎ
狭間の安らぎ
心域にある特別な空間。今の心が、最もよく休眠する場所でもある。そこにある花々や木々も、渓流や淵も、明滅する月灯も、すべては心が人の世を歩く中で目にした風景と、歳主へ大切に託された祈りや祝福から生まれたものだ。今では跡をたどることも難しい古の技や、失われた文化も数多くしまわれている……文明の大河に散る塵のような、ささやかな景色。心はそれらを一つひとつ拾い集め、ひと休みできる小さな天地を作り上げた。 ときおり、ここを特別な客が訪れる。渓の音も、夜の色も、いつもと変わらない。そんなとき、歳主は遠くのあれこれをひとまず脇へ置き、灯の前に腰を下ろす。菓子を一皿取り出して、その人に、夢の中でしか語れない胸の内を話して聞かせるのだ。

心 のストーリー

街中をぶらつく
朝月会で千の灯りが川を流れる夜、歳主・心月狐は湖心の橋へ真っ先に届いた月灯を持ち去り、心狐の姿でその灯りを流した家を訪ねる――そんな噂がある。
噂はそれだけではない。心月狐は使いの心狐を人の世へ放ち、面白い祝い事が書かれた灯を見つけては神居へ持ち帰り、ゆっくり眺めて楽しむのだという者もいる。歳主は色恋に悩む男女をからかうのが大好きで、縁結びの願いを記した灯ばかりを狙い、願い主には読み本さながらの難事を乗り越えさせ、絆を固く結んでようやく添い遂げさせるのだ、とまことしやかに語る者もいる。
やがて、心狐の伝説にはまだ物足りないと考えた語り部が、さらに尾ひれを付け始めた。ある大胆な者が心狐を追って三つの通りを駆け抜け、ついには屋根の上で、月灯を抱えた赤い服の女に出くわしたという。女はぞっとするような笑みを浮かべ、こう言った。「私の秘密を見てしまったのね。代償を払う覚悟はできているかしら?」
その読み本は一時を風靡し、作風の異なる続編もいくつも生まれた。真偽など、とうに誰も気にしていない。
けれど、物語には必ず種がある。講釈台の隣で飴細工を売る年老いた店主こそ、その出来事を実際に見た本人だという。尋ねられるたび、店主は笑って手を振る。話は伝わるうちに、すっかり変わってしまったのだ、と。
その年、玄方地界を大雨が襲い、川が増水した。ひとりの子どもが家族とはぐれ、亡き母に宛てた月灯を抱えて橋の下で泣いていた。灯の紙は雨に打たれ、どうしても火がつかない。
そこへ雪のように白い小狐が飛び出し、ずぶ濡れの灯をくわえて駆け出した。
子どもはどこからか勇気を振り絞り、雨の中をひたすら追いかけた。街を半ばまで走った先で、小狐がある軒下にぴたりと止まる。その家には、目を真っ赤にした父親がいた。人々に、子どもを捜してほしいと必死に頼み込んでいたのだ。
父と子が抱き合い、振り返ったときには、小狐はもういなかった。雨でだめになったはずの月灯だけが、元の姿のまま石段に置かれている。
その灯には、いつの間にか明かりが戻っていた。
「……そういうことだったのね?」
屋台の前に座る女が、合掌して感嘆の声を漏らした。赤い衣に黒髪。目を奪われるほど華やかなその姿は、まるで物語の霧の中から抜け出してきた妖のようにも見える。女は面白そうに頬杖をつき、店主のほうを眺めていた。
「じゃあ、『心狐の縁結び』の話も本当なのかしら?」
店主は、彼女のにこにことした様子を見て、どうも本当に真偽を知りたいわけではなく、ただこうして尋ねるのが楽しいだけらしいと思った。そこで首を横に振り、笑いながら答える。
「いやあ……これだけ長く語り継がれてきたんだ。真偽なんぞ、とうに分からなくなったよ」
周りの客たちも頷き、また議論を始める。
「それにしても、やっぱり怪談や奇聞のほうが面白いよなあ。迷子を家に帰してやっただけの話が、何百年も繰り返し語られるもんかね」
「そうとも限らんだろう。物語は語り方次第じゃないか。妖怪だの恋の試練だのが出てこなきゃ、話にならないっていうのか?」
店主は好きに言い争わせておき、隣で興味津々に聞き入っている赤い服の女をちらりと見やると、再び手元の飴細工に目を落とした。
ほどなくして、屋台の前に出来たての小狐が置かれた。尻尾を高く掲げ、毛先には赤がひと筋。口には小さな月灯をくわえている。ちょうどその時、隣の講釈台で、木の音がひとつ響いた。語り部が咳払いをし、先ほどの物語の続きを語り始める。先ほどまで顔を赤くして言い争っていた客たちも、たちまち物語の起伏に引き込まれ、時にため息を漏らし、時に声を上げて喝采を送った。
一席が終わっても、まだ足りないと続きをせがむ者がいる。
語り部は両手を胸の前で組んで一礼し、客席へゆっくりと視線を巡らせた。やがて、ずっと飴細工の屋台に座っていた赤い服の女に目を留める。
「そちらのお客人、ずいぶん長いことお聞きですが、まだひと言もおっしゃいませんな。奇聞怪談、才子佳人、英雄の昔語り……さて、いちばんお好きなのは、どれで?」
女はきょとんとした。それから本気で、しばらく考え込んだ。
夜の帳が下り、繁華街に灯る明かりが、彼女の瞳の中で金と紅に揺れている。食事処からは、杯の触れ合う澄んだ音が聞こえる。どこかの子どもが、買ったばかりの飴細工を掲げ、人混みの間を駆け抜けていった。
「全部好きよ」
頬杖をついたまま、彼女はなおも賑わう通りを見渡した。
「ここで語られる物語なら、どれも好き」
少し間を置いて、彼女はにこやかに続けた。
「だから……先生、これからも語り続けてちょうだいね」
「……へい、承知しました。それでは皆さま、どうぞお聞き逃しなく。次の一席は、これまたとびきりでして……」
再び講釈台を打つ音が響き、客たちは一斉に静まり返った。
こうして、また新たな物語が幕を開けた。
「心」たる所以
意識が芽生えた瞬間、心が最初に感じたのは「喪失」だった。
夢州辺庭に潜む影は、寄生する蔓のように何年もかけて「歳主」の根幹を侵していた。殺意が表に現れたときには、すべてがもう、ほとんど取り返しのつかないところまで来ていた。
今も心は、あの瞬間を繰り返し思い返す。心月狐はとうに暗流に気づいていたのかもしれない。あるいは、膨大な推算の中に百通りの暗い可能性を見ただけなのかもしれない。どこまで先を見通し、どんな判断を下したのか――それを知る術は、もう心にはない。
人々が歳主を神のように敬うのは、知識を授け、未来を示してきたからだ。けれど、それは悠久の時を生きる者との認識の差にすぎない。歳主もまた、いつかは衰え、消えていく。鯨がその亡骸で海を育むように、自らを文明の礎とし、後に続く者たちを、誰も知らない彼方へと押し上げるのだ。心月狐は知っていた。文明は大河に似ている。その流れには濁りも澄みもある。歳主は流れを導くことはできても、人々に代わってその中へ踏み入ることはできない。
心には、そう思うことしかできなかった。最後の瞬間まで、心月狐は無数の可能性の中から、自らの道を選び続けていたのだろう、と。
あのとき、権能と記憶、感情は慌ただしく切り離された。空白と恐怖が入り混じるなか、文明の匣をくわえて走る小狐は、優しい声を聞いた気がした。
「私になろうとしなくていいの。あなた自身になりなさい。自ら選び取り、推算の外にある未来へ進むのよ」
けれど、「自分自身」とは何なのだろう。
歳主・心月狐か。危機のさなかに使命を果たすための、一時の手段か。それとも……ただの「心」なのか。
文明の匣は、夢州千百年の興亡を心の前に広げた。繁栄も衰退も、平和も戦争も、すべて推算でき、過去へ遡ることさえできる。けれど、それはあまりにも長大な書物を読んでいるようなものだった。心は心月狐の記憶を受け継いでも、その歳月を生きてきたわけではない。それなのに、記憶とともに残された悲しみや恐れ、愛着だけは、意識の底から押し寄せてくる。あまりにも生々しく、それでいて言葉では説明しきれない感情として。
人々の問いに答え、道を示すはずの歳主が迷ったなら、その答えを誰に求めればいいのか。歳主が推算と理性に従って判断すべき存在なら、心月狐はなぜ、これほど豊かで、抑えきれない感情を、余すことなく心に託したのか。
澄んだ鳴き声が耳に届き、乱れた思考から心を呼び戻した。
玄翎雀が頭の上に舞い降り、遠慮なく二度ほど嘴で突く。休眠中に、また自問の渦へと沈んでいたことを咎めているのだ。
「……痛い」
目覚めたばかりの歳主は小さくつぶやき、狐の耳を申し訳なさそうに垂らした。
……道はまだ長い。玄方城には、完成を待つ構造がまだ広く残っている。咎庭ひとつを築くだけでも、京で数えるほどの演算が必要だ。心は身を起こすと、今は解きほぐせない悲しみと迷い、愛着を、再び心域の奥へと収めた。
そして手を上げ、無数の陣列を再び動かした。
渓山、未だ遠からず
万字の導枢に身を投じた稷廷の人々が再び目を開けたとき、そこはすでに玄方城の中枢――歳主・心の「万相神居」だった。
耳にはまだ雲淵の戦場の残響が残っている。けれど目の前にあるのは、しんと静まり返った空白だけ。果てしない周波数が交錯し、その中に、見たこともない形で情報が広がっていた。かつては生涯を費やして、ようやく一端に触れられるかどうかという理論さえ、今は頭の中ではっきりと読み取れる。肉体を離れたことで、「天人」は別の方法で、歳主が見ている世界に触れられるようになったのだ。
やがて全身を包んでいた光が消えると、彼らは自分がまだ生前と同じ姿をしていることに気づき、驚いた。
長いこと動けずにいる者もいれば、早くも自らに起きた変化を調べ始める者もいた。誰もが沈黙のうちに運命を受け入れ、ほどなく空間のあちこちに、新たな演算が星のように灯り始める。天人となれば、時の流れは感じず、飲食も休息も要らない。天字寰陣からひととき戻ってきても、目に映るのは果てしないデータばかりだった。
心は、そのことにずっと負い目を感じていた。小狐の姿で神居の各所を巡り、道を示したり、戯れてみせたりする。あるとき、ひとつの空間を通りかかると、数名の天人がデータ構造を囲み、懐かしそうに語り合っていた。
青い輪郭を幾重にも重ねて山々に見立て、その間を縫う一筋の光を川に、山あいに散る星のような点を町に見立てたものだった。
小狐はしばらく傍らで眺めると、何も言わずに立ち去った。
ほどなく天人たちが再び訪れると、目の前の空白は跡形もなく消えていた。湧き立つ雲が遠山を越え、渓流は石を巡って流れ落ちる。木々は青々と茂り、竹林と花影の間に亭や楼が見え隠れしていた。軒を抜ける風が、草木の清らかな香りを運んでくる。何もかもが、記憶の中の故郷とそっくりだった。
心の井戸の前には、微笑みをたたえた歳主が立っていた。いかにも歳主らしく、しとやかに両手を広げてみせる。その一方で、片方の狐耳は得意げに揺れていた。呆然とする一同を見て、心は嬉しそうに口を開く。
「どうしたの? 『天人』になったからといって、もう一度人の世を歩いてはいけない道理はないでしょう?」
「……いつまでも呆けていないで。気に入らないところがあれば教えてちょうだい。それから、名前も付けてみない? いろいろ考えたのだけれど、どうもしっくりこなくて……」

のちに、この山水には本当に名前が付いた――「夢玄渓山」。心はこれを、玄方城の稼働と一つひとつ結び付けていった。どこかの節点に乱れが生じれば、林の枝葉が黄ばみ、垂れ下がる。活字の動きが滞れば、渓流も緩やかになる。ある日、天人たちが渓のほとりで半ば萎れた木を見つけ、すぐさま足を止めた。
「戊辰エリアで、いくつかのデータに乱れがある」
数名の天人が瞬く間に姿を消す。しばらくして活字の中から戻ると、枝先にはもう緑が蘇っていた。
傍らで見ていた心は、面白そうに頬杖をつく。
「あらゆる景色に玄方の万機を映し、一葉の枯れから乱れを知る……なるほど。あなたたちの言い方なら、これを『可視化運用保守』と呼ぶのかしら?」
天人たちは顔を見合わせ、笑って首を振った。歳主が時折こぼす冗談には、もうすっかり慣れていた。
歳月はこうして、別の形でこの地を流れていく。夢枢の外では玄方が動き続け、渓山の内では、人の世が遠ざかることはなかった。
この町に春を留めて
花びらが一枚、枝先からくるくると舞い落ち、小狐の鼻先に止まった。
たまらず、くしゃみがひとつ出る。花びらはゆっくりと地に落ちた。小狐は頭を振り、塀の向こうから枝を伸ばす花木を、もう一度見上げた。
雲淵の役から数年。玄方城へ移し植えられたこの木が、ようやく再び花を咲かせたのだ。

心はしばらく木の下に佇み、それから路地を歩き出した。淵城から移り住んだ人々は、各地で少しずつ暮らしを整えている。古い看板が再び軒下に掛けられ、埃をかぶっていた道具も磨かれ、新しい家の前の作業台に並べられていた。通りには次々と店が開き、かまどの火と炊煙がゆらゆらと立ち上る。天工たちが機傀を整える音が、繁華街のあちこちから途切れ途切れに響いていた。あの冷ややかでいて情に脆い剣仙が、名目上とはいえ鎮玄司騎の任を引き受けてから、玄方地界はさらに穏やかになった。人々は来年の商いを語り、村の家をどう建て増すか相談し、もう少し先の暮らしにも目を向け、翌年の朝月会を心待ちにしている。
少し離れた庭では、子どもが梁鳶を追って駆け抜けていく。その笑い声が花木の向こうへ消えていくまで、小狐は軒下で耳を澄まし、尻尾の先をそっと揺らしていた。
文明の匣が最初に示した玄方城は、目の前の姿とはまるで違っていた。残像を収容するためだけに築かれた城。図面に描かれていたのは、緻密な機巧が織り成す秩序ばかりだった。今のような灯火も炊煙も、どこにもなかった。
心はずっと分かっていた。文明の進化の理に背き、未来を先取りして築かれたこの機巧城は、本来この世に残すべきものではない。そこに収められた、時代をはるかに超える技術も広めてはならない。人は、まだ本当には理解していない知識を御することができないからだ。ひとたび流出し、誤用され、あるいは盗まれれば、文明を守るために下したはずの決断が、果てしない災いを生みかねない。歳主による制約は、そのためにある。
けれど、目の前の玄方城は、稷廷が建設に加わったときから、すでにこの時代の血肉となっていた。今ここで暮らす軍民を養い、彼らに支えられながら、深く根を下ろしている。
たとえ、この時代には属さない技術から生まれたとしても、この町は彼らの営みによって成り立っている町だ。しかも文明の匣は、心があの決断を下して以来、玄方城と切り離せないものになっていた。
そこで心は初めて、歳主に定められた権限の境界を越えようとした。細部から少しずつ解きほぐし、新たな規則を受け入れられる余地を探していく。同時に、玄方城を動かし続け、傷ついた文明の匣を修復しなければならない――そこには、心がどうしても手放せずにいる一つの可能性が、今も託されていた。
最初の上書き演算が動き出した、その瞬間。
神居の奥深くで、一対の目がひそかに開いた。
歳主権限の不一致を検知。
矯正プロトコルを起動。
スタンダード歳主モデルの再構築を開始。
「歳主」と寸分違わぬその面差しを見て、心は悟った。この長いせめぎ合いは、まだ始まったばかりなのだと。
流れる灯りに秘めた願い
心は月灯を胸に抱き、人気のない湖畔にひとり立っていた。少し前、ここで御者を誘って灯を流したとき、「御者こそ、何を書こうとしてるのよ」と尋ねられた。
人々の願いを受け取り、道を示すのが歳主だ。自らに願いを掛ける「神」など、どこにいるのだろう。あのときの心は笑って答えた。「みんなの想いを受け止める私が、自分で灯りを流してどうするの?」と。
ずいぶんと潔い答えだった。
けれど今、辺りに人影はない。心はこっそりとこの場所へ戻り、月灯に筆を下ろせないまま、長いこと立ち尽くしていた……願いそのものなら、すぐに書ける。心の使命でもあるからだ――文明が栄え、灯火が絶えず、この地に生きる誰もが帰る場所を持ち、穏やかな日々を重ねていけますように。
それでも、まだ何かが残っている気がした。もっと単純で、だからこそ複雑な何かが。
筆先はなかなか下りない。代わりに狐の耳がかすかに動き、遠くから聞こえた子どもの声を捉えた。
一つの月灯が流れに押され、岸辺の石の間に挟まっている。子どもが岸に腹ばいになり、木の枝で何度も水へ戻そうとしていた。その隣では、連れの子が服の裾を引きながら、気が急いて目に涙を浮かべている。
心は小さく息をついた。手元の灯をしまい、遠くへ軽く指を弾く。挟まっていた月灯は、見えない力に押されたようにくるりと回り、石の隙間を抜けて、再び灯の川へ戻っていった。
泣き声が笑い声に変わる。歳主もつられて口元をほころばせた。一つ、また一つと月灯が目の前を流れていく。そこに書かれているのは、無事、団らん、出世、良縁――そして、数え切れないほどのささやかな願い。心は、それらが波に運ばれていくのを見つめていた。この地に生きる無数の人生が、それぞれに明滅する光を携え、賑やかに前へ進んでいくようだった。
心は夜風の中をゆっくりと玄方の庭園へ戻った。水戯の舞台では、『心狐の月追』が佳境を迎えている。酒の香りと菓子の甘さが風に混じり、あちこちから湧き上がる笑い声とともに流れてきた。
ふと、人混みの向こうに御者の姿を見つけた。灯りの最も明るい場所で、人々に囲まれている。月と灯の影が、いつも静かなその面差しを照らし、ふだんはどこか淡い冷たさを帯びる金の瞳まで、この上なく優しく染めていた。
見て……「心月狐」の記憶の中では、いつもひとりで歩いていたあの人が、今は人々の輪に入り、この人の世の光に照らされている。その姿を見つめながら、心は気づいた。胸の内にあった「御者」という遠い概念が、いつしか鮮明な輪郭を結んでいたことに。そして、昼のように灯りが明るいこの夜、歳主としての自分が、ほんのひととき遠のいていたことに。
……{PlayerName}。
歳主ではなく、ひとりの「彼女」として――心は胸の内で、そっとその名を呼んだ。それは、御者が自ら選び取った名。偶然のようでいて、運命のように過去と今を結ぶ名。古い務めも、語り尽くせない過去も越えて、ただ目の前のひとりにだけ宿る名だった。
――心が初めて玄方へ来たとき、まだ正体も分からない願いを抱え、自らに「心」と名を与えたように。
「御者」という呼び名こそ、歳主である心と{Male=彼;Female=彼女}を結ぶものだった。けれど今、彼女はその名を呼んでみたかった。
……名を呼べば、自分もあの人とともに、愛してやまない灯火の人の世へ、本当の意味で足を踏み入れられる――そんな気がしたのだろうか。そう思うと、彼女は目を伏せ、微笑まずにはいられなかった。再び顔を上げたときには、口にできなかった思いは、先ほど流せなかった月灯とともに、そっと胸の奥へしまわれていた。
そのとき、あの人も何かを感じたのか、行き交う人波と揺れる灯りの影の向こうから、彼女を見た。
……けれど、願いというものは、案外単純なのかもしれない。今、心はただ、あの人のそばへ行きたかった。
彼女は笑みを含んだ眼差しに目を細め、灯りと人混みの中を{Male=彼;Female=彼女}のもとへ歩き出す。足取りは軽く、狐の尾が歩みに合わせて柔らかく揺れた。
「御者——!」

心 のボイスライン

心の声・その一
歳主・心月狐が司るのは、自己相似の権能。手の内にあるものを複製して切り離し、どこまでも広げて万相へ変え、最後に再びひとつに還す力よ。心月狐が私を生み出せたのも、この力があったからこそ。もちろん、今の私も同じ。いくつもの「心」に分かれることができるわ……御者も、もう何度も目にしているでしょう? 分身同士は感覚も記憶もつながっているわ。だから、もしどこかであの小狐を見つけて撫でたら、その手のぬくもりは私にもちゃんと届くのよ。
心の声・その二
玄方地界に来たばかりの頃は、いつも同じ夢を見ていたの。夢の中の私は小狐の姿で、心月狐の後ろをとことこ付いて歩いて、夢州の隅々まで巡っていたわ。寂れた山林に春の息吹を呼び込み、冷えきった街並みに明かりを灯していく――そんな姿を、ずっと見つめていた。歳主は人の世の喜怒哀楽を私に味わわせて、「感情」には恐怖のほかにも、様々な形があることを教えてくれた。それなのに、一人前の「歳主」になる方法は、最後まで教えてくれなかった……そして夢の終わりに振り返るたび、気づくのよ。私のそばには初めから、心月狐なんていなかったのだと……
心の声・その三
人は何かを選ぶ時、今この瞬間と、見渡せる範囲の未来だけを頼りにする。深い霧の中を、提灯ひとつで進むように……ただひとつの願いを胸に、ある出口を探して。でも、歳主という存在に搭載されたアルゴリズムは違うの。ひとつの決断から生まれた小さな波紋が、10年後、100年後にどれほど大きなうねりとなって返ってくるのかまで見えてしまう……見えすぎるからこそ、「どのタイミングで手を出さずにいるべきか」決めることも覚える必要があるわ。文明とは、目の前の一瞬ではなく、果てしなく続く長い河だから。ねぇ、心に感情さえなければ、こんな選択は簡単よ。でも心月狐は、「文明の匣」とともに、自らの感情まで私に託した。選択を下さなければならない瞬間──心の奥底から求める運命を知ってしまった私は、もう傍観者ではいられなくなっていたの。
心の声・その四
……私の記憶に残る、かつての「御者」が気になるの? 実は、歳主から分けられた時、あまりにも急ごしらえだったから、心月狐の記憶データをすべて受け継ぐことはできなかったのよ。覚えているのは、あなたがほとんど笑わなかったこと。それから、遠ざかっていく背中が、小さくなるほど孤独に見えたこと――それだけ。
んー……玄方城で初めて会った時は、少し怖かったのよ?だって、あの頃の私はまだ……こほん、とにかく! 記憶の中にいる遠い「御者」より、今ここにいるあなたのほうが、私にはずっとはっきり見えているわ。ねぇ、再会なのに初対面でもあるなんて、なかなか面白い状況だと思わない?
心の声・その五
……時々、しみじみ思うの。歳主は天地ほど永く生きられるわけではない……それでも、御者のそばには、ほんの少し長くいられるんだなって。
好きなこと
もちろん……夢州の一草一木、そして、ここに生きる人々そのものよ。文明を導いた記憶はあっても、この身で人の世を歩き始めてからは、まだほんの数百年。道すがら目にしてきたのは、職人たちで賑わう街並み、舞台の上で繰り広げられる悲喜こもごも、笑いながら駆け回り育っていく子どもたち――誰もが、それぞれの未来へ向かって歩んでいく姿よ。演算で覗く光景なんかより、100倍も1000倍も生き生きしていたわ……
んー……話していたら、「淵中鮮」のご馳走が恋しくなってきちゃった……ねぇ、御者。暇な時、一緒に街を歩いてくれない?ついでに、簪を何本か選んでほしいの。そうね──いっそのこと、今から行くのはどう?
悩み
はぁ……ねえ、御者。歳主ともあろう私の尻尾から、どうして毛が抜けるのかしらね?
好きな食べ物
「心狐もち」に決まっているでしょう。もともとは心月狐の好物だったけど、そっくり私に受け継がれたの……それにしても、しばらく神居にこもっている間に、ずいぶんと味の種類が増えたものね……
嫌いな食べ物
瑝瓏の歳主たるもの、ご馳走は来るもの拒まずよ。酸いも甘いも、苦いも辛いも、それぞれの味わいがあるわ。一皿ごとに隠されている面白い物語をたどれば、その土地の四季や人々の暮らしまで見えてくるの……嫌いなものなんて、あるはずないでしょう?
……って、これは……心狐もちの唐辛子炒め!?なんてものを!早く下げてちょうだい!……ん?あら、意外と……いけるわね……
夢
文明が栄え、その流れが絶えず続いていくこと。それが指引機枢としての務めであり……私自身の願いでもあるわ。
伝えたいこと・その一
完全な分身を保てるだけの演算力がなかった頃は、よく小狐の姿で方々を歩き回っていたの。帰ってくるたび、大きなものから小さなものまで、いろんな贈り物が体にぶら下がっていたわ……全部、玄方地界のみんながくれたものよ。だから、ここにひとつ残らず大切にしまってあるの。くじけそうになった時、取り出して眺めると、また頑張ろうって思えるから……ん、これ?これは……私の胸元の一番柔らかい刺し毛を丸めて作った小狐よ。まだ作り途中なの。出来上がったら、あなたにあげるわ。
伝えたいこと・その二
神居の中から、玄方地界の灯りがひとつ、またひとつ灯っては消えていく様子を、私はずっと見つめていたわ。その明滅を眺めているうちに、不思議と私の心にも、明るい灯りがともり始めたの。だから、この灯をずっと絶やさずにいよう──そう決めたわ。海は流れ込む川の清濁など気にしない。ただ願うのは、文明という大河が絶えず流れ続けること。そして私は……この目の前にある愛しい灯火を、永遠の果てまで守り続けたい。
鎖暝について
私が「文明の匣」を再構築し、玄方城を築くことにかかりきりだった頃、夢州は深刻な危機に陥っていたの。その間、山ほどの政務を背負ってくれたのが、鎖暝州監よ。あの人に強い執念があることも、それを手放すつもりがないことも、私は知っていたわ。あの子は、その執念だけを支えに、吹き荒れる風雨の中でも駆け回ってくれた……思い出すたび、申し訳なくて胸が痛むの。いつか宿願を果たし、心安らぐ故郷へ帰れるよう祈っているわ。そのためにも私は、歳主としての務めを全うする。
清宵について
清宵司騎は冷たそうに見えて、実は驚くほど情に弱いの。頼み事があるなら、しつこいくらい甘えてみなさい。最後には、きっと折れてくれるから。「行かない」って言いながら、朝月会には毎回きちんと顔を出しているようにね──心の中にはとっくに「答え」があって、あとは背中を押してくれる誰かを待っているだけ。私には、そう見えていたわ……わだかまりが解けた今の彼女の姿を見ていると、私は自分のことのように嬉しく思うの。そういえば……生まれた順を真面目に考えてみれば、「清宵姉さん」って呼んだほうがいいような……あら、これは内緒ね。聞かれたら、きっとまた「ふざけたことを」って叱られるわ。
穂穂について
あの小娘は……それはもう聡くて、物事の本質を見抜いてくるわ。商いの世界で心を見失っていく人を、私は嫌というほど見てきた。でも、あの子は太平の世をもたらしたいという願いを胸に抱いたまま、見事に商いを切り盛りしている。相手が歳主だろうと平然と一杯食わせるうえに、この私をちっとも怖がりもしないの!けど、一目で分かったわ──あの子の願いは、私の願いと同じだって。それにね、とっくの昔に私を見抜いていたのは、むしろあの子のほうだったの……それなら、好きにおやりなさいって話でしょう?実際、私の目に狂いはなかったわ。
璇情について
実際に顔を合わせたことは一度もないの。それでも、心月狐の記憶に残るあの人は、今もまったく色褪せていない……時々考えるわ。あの人がいなければ、「歳主」も私を生み出そうなんて、思いつかなかったかもしれないって……本当に、「感情」を説明するのは難しいものね。
「心月狐」について
……心月狐は認めてくれたわ。私が期待を裏切らなかったって。でも、道は険しいうえに先は長い。夢州の行く末も定まらず、やるべきことも山ほど残っているわ。だからね……「歳主」の期待を、ここで終わらせたくない。この先も……ずっと、ずっと続いていってほしいの。
「角」について
「角」ね……瑝瓏の歳主の中で一番若いのに、誰よりも定めに忠実で、何事にもきっちりしているわ。時を司る権能を持つからこそ、かえって「選択」の重さをよく理解しているのかもしれないわね。かつて、あの人は州を興すにあたって心月狐に相談を持ちかけ、民に未来を残すためだけに、持てる演算力のすべてを注ぎ込んだ……あの時、私が雲淵を見捨てていたら、戦火はいずれ今門関の奥深くにまで及んでいたはずよ。角が大切に抱えていた「今州」という種を、みすみす枯らすわけにはいかなかったの。幸い、今州は活気に満ち、豊かな実りを重ねるようになったわ。あの時の一手が、きちんと実を結んだ証拠ね。
「房日兎」について
……そもそも、「心狐の月追」なんて話、いったいどう伝わったのかしらね?心月狐は盗まれた鏡を取り返そうと追いかけただけよ。それのどこが、相手をからかったことになるの?あの兎ったら、無口そうな顔して、悪知恵だけは人一倍なんだから。もし会うことがあったら、気をつけるように。
誕生日祝い
この世に生を受け、自分を磨き、自らの意志を手に入れる。そして天地の間を歩み、喜怒哀楽を味わう……それは、とても素晴らしく、尊いことよ。御者、誕生日おめでとう。これからの毎日が、今よりもう少しゆったりと、楽しく歩んでいけますように。
見て……空いっぱいに浮かぶ月灯は、どれもあなたのものよ。
余暇・その一
はぁ、また毛が……あら?もう、やんちゃな子ね……ほら、行きなさい。
余暇・その二
人の世のきらめき、川面に降り注ぐ星々。家々の明かりは絶えることなく……この心が慕うのは、ただひとところ。
余暇・その三
そろそろ体を動かさないと、錆びつきそうね。
余暇・その四
人々の喜びを愛で、この灯火を……一緒に守りましょう。
自己紹介
夢州文明を導く者──歳主「心月狐」よ。御者、ようやく相まみえたわね。
ふふ、せっかくの「初対面」だもの。これくらい格式ばった挨拶も悪くないでしょう?でも……御者、これからはちゃんと「心」って呼んでね?
最初の音
あらゆる想いに触れて、ようやく分かったわ……心の在り処が。
チームに編入・その一
あら?いいわ――御者の思うがままに。
チームに編入・その二
玄方の森羅万象は、すべてこの手の内よ。
チームに編入・その三
「歳主」たる者の務めだもの。
突破・その一
もともと、この身に「私」という存在はなかったの。人の世に触れるうちに、ようやく「私」の意識が芽生えたのよ。
突破・その二
歳主の力が……戻ってきている? 御者が導いてくれたおかげね。さて……このお礼、どう返しましょうか?
突破・その三
ふふっ……御者に手取り足取り教えてもらえるなんて。歳主の中でも、こんな贅沢を味わえるのは私くらいでしょうね……
突破・その四
「歳主」が知るすべては、もともと御者から授かったもの……でもね、ひとつ聞いてみたいの。今、あなたの目に映っているのは「夢州の歳主」?それとも──「心」かしら?
突破・その五
機巧を動かす術も、万物が生まれては滅びる理も、文明の未来図を描く要も……歳主としての知識は、目覚めた時からすべて備わっていたわ。でもね、「知識」と「経験」は、まるで別ものよ。御者が人の世へ引き戻してくれなければ、その道理はすべて、炊煙の立ちのぼる軒先や街角から生まれたものだなんて、いつになっても分からなかったでしょうね……御者、これからは私が、あなたのそばにいる番だわ。たとえ、寄せては返す潮騒が続くとしても──この「心」は、いつだってあなたの「心」と一緒よ。
通常攻撃・1
華よ、咲け。
通常攻撃・2
万の華よ、夜を照らせ。
通常攻撃・3
玉の宮よ、天を渡れ。
通常攻撃・4
銅の骨子よ、目覚めなさい。
通常攻撃・5
玉の枢機よ、輝け。
通常攻撃・6
鉄の陣地よ、降れ。
重撃・1
棟よ、雲を貫け。
重撃・2
梁よ、陣を砕け。
共鳴スキル・1
しっかり見ておくのよ?
共鳴スキル・2
光の如く。
共鳴スキル・3
刹那に散れ。
共鳴スキル・4
すべては手の内よ。
共鳴スキル・5
滅!
共鳴スキル・6
消えなさい。
共鳴スキル・7
砕けなさい。
共鳴解放・1
平伏しなさい……天高く昇る朝月の前に!
共鳴解放・2
玄機よ……陣を敷け。
共鳴解放・3
万相よ、我が身を囲え。
共鳴解放・4
ここでは、私こそが「絶対」。
共鳴解放・5
永久に移ろう城塞、無限に広がる天地。
共鳴解放・6
森羅万象を無に帰す!
変奏スキル・1
枢巡り、星沈む。
変奏スキル・2
瞬く間に、千の相が巡る。
回避
そう急がないで。
回避反撃
紙一重だったわね。
ダメージ・1
お行儀が悪いわ……
ダメージ・2
……なかなか手強いわね。
重傷・1
あら、簪が落ちるじゃない!
重傷・2
3割も残っていれば……充分よ。
戦闘不能・1
この心だけは、決して変わらない……
戦闘不能・2
ごめんなさい……期待に、応えられなくて……
戦闘不能・3
御者……どうか、息災でいて。
音骸スキル・召喚
いい子だから、おいで。
音骸スキル・変身
化けるのは、狐だけじゃないのよ。
敵に遭遇
ずいぶんと熱烈なお出迎えね。
滑空
……やっぱり、人の世が一番ね。
スキャン
ほら、見つけたわ。
ダッシュ
付いてこられるかしら?
補給獲得・1
ふふ、いい掘り出し物ね。
補給獲得・2
土地が豊かな証ね、喜ばしいわ。
補給獲得・3
気に入ってもらえた?