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情報

モーニエ

モーニエ VA

中国語: Tong Xinzhu
日本語: 石見舞菜香
韓国語: Oh Ro Ah
英語: Michelle Fox

モーニエ のフォルテ調査報告

共鳴力

星々の構築

共鳴評価報告

スペーストレック・コレクティブ定期評価報告 上級研究員の健康及び能力」 名前:モーニエ 所属機関:スペーストレック研究院/エクソストライダー工学部 1.共鳴能力評価 1.1 基礎状態:自然型共鳴者音痕は左太ももの外側に位置する。 1.2 能力パラメーター及び特性: -通用範囲:能力の通用範囲の半径は、およそ20メートル。範囲内にあるすべての精密機械の内部パーツを、直接的かつ精密的にコントロールできる。能力の通用範囲内では、操作精度を一定に保つことが可能。距離の増加に伴う減衰は見られない。 -通用の前提:能力の発動に成功するには、使用者が目標機械の内部構造を完全に解析する必要がある。内部構造が未知の場合、能力を発動できない。 「ちょっと待ってください、条件なんてあったんですか……?モーニエ教授に操れない機械なんて見たことありませんよ!?」 2.身体状況 2.1 診断:評価対象者は、先天的な腰仙椎神経の不全を患っている。臨床上、尾椎以下の部分は運動機能が永久に失われており、自ら動くことは不可能。 2.2 回復状態:カスタム型神経接続式義肢システムによって、歩行及び日常的な行動能力が完全に回復した。数年間が経過した現在も安定しており、今回の評価は慣例通り再診察とする。

オーバークロック診断報告

被験サンプルの波形は楕円形、時間領域表示は安定。以前は長きにわたり異常波動の傾向が見られた。しかし、現在は安定しており、検査結果に異常はない。 診断結果:オーバークロック域は正常、安定性も高い。オーバークロックリスクなし。 オーバークロック歴あり。最高レベル:低。 数年前、大型シグナルタワーの稼働を維持するため、一時的にオーバークロックを自ら起こしたことがある。しかし、迅速な治療により、後遺症などは見られない。 定期検診を推奨。メンタルケアの必要なし。

モーニエ の大切なアイテム&好物

改良型スタースタック
改良型スタースタック
スペーストレック・コレクティブの研究員は着用が義務付けられている装置。リアルタイムで学生の周波数シグナルを受け取り、状態を把握できるようになっている。 モーニエはスタースタックに改造を施し、自身の共鳴能力を蓄えておき、放つことができるようにした。 これにより、彼女は問題と向き合いながら共鳴能力で義肢の状態を確認したり、仕事のメールを返したり、乗り物を自動で運転したり、ホバーカノンに栄養剤を運ばせたりしている。 なぜなら、何事も効率が大切だからだ。
当時の学生証
当時の学生証
モーニエがスタートーチ学園の学生だった頃に使っていた学生証。 よく知られているように、スタートーチ学園は、ソラリスで最も優れたエリート養成機関だ。当時、まだ車椅子に乗っていたモーニエは、コミュニケーションを恐れ、いつも小さな部屋に閉じこもり、紙や理論と向き合っていた。そんな彼女に、スタートーチ学園の入学招待が届く――自ら行動することが難しくても、この世界のどこかには自分の価値を証明できる場所があるかもしれない。 そこには、きっと広大な世界が待っているはずだ。
「眼差し」
「眼差し」
「髪が目にかかってると、視力が悪くなるよ」 先輩から注意されたモーニエは、珍しく実験室から出て久しぶりの市場でヘアピンを2つ購入する。しかし、そのシンプルなデザインのヘアピンでは、彼女の厚い前髪をすべて止めることはできなかった。それでも、鏡に映る見慣れない姿を前にすると、どうも緊張してしまう――まるで、自分の瞳は誰かに期待しているかのようだった。 今は視界を著しく遮らないように、ある程度前髪を切るようになった。けれど、ヘアピンは依然として付けている。

モーニエ のストーリー

モーニエは幼い頃から知っていた、自分は他人に迷惑をかける存在なのだと。
家族は常に優しかった。母は仕事を辞め、家で世話をしてくれている。父は高額な薬や医療費などを稼ぐため、仕事に明け暮れ滅多に家に帰ることはなかった。日々の記憶が曖昧だった。母の腕に抱かれ、優しい言葉をかけられながら、小さな寝床で寝る日が続く。母はモーニエが自分の言葉や感情を理解できないものだと誤解していることを知っていた。自分の両足を見て悲しそうな顔をする二人が、「健康」という言葉を口にする時、いつも躊躇っていたことも知っていた。しかし、それでも家族は本当に優しかった。モーニエは、ずっと前から肌で感じている。
一度だけ例外があった。ある夜、両親が喧嘩をしている声でモーニエは目を覚ます。父の大きな声と母の泣いている声を聞いた彼女は、思わず泣いてしまう。彼女の存在に気づいた二人は、一瞬動きを止める。しかし、その後さらに激しい言い争いの声が響いた。
一瞬の静寂から、モーニエの中に大きな責任感が生まれる――両親の喧嘩を止めなくては。
彼女はベッドの隣にある車椅子を目的地に定め、移動を始めた。両手でベッドの外側の柵を握り締め、体を動かそうとする。まずは胸から――ここまでは簡単だった。モーニエは身を乗り出し、目標に近づく。今度はお腹だ。木のベッドに当たって柔らかい臓器が脊柱で圧迫されると、彼女は鈍い痛みを感じる。しかし、それはゴールが近い証拠だった。最後は両脚だ。彼女はすべての力を絞り出して、言うことを聞かない両足を柵の向こう側へ動かそうとする。次の瞬間に聞こえたのは――バタン、と自分がベッドから落ちる音だった。
彼女の世界は、再び静寂に包まれた。車椅子は先ほどの衝撃で倒れている。モーニエは激痛が走る半身を腕で支えていると、額から温かいものが冷たい皮膚を伝う感覚があった。母はうずくまってモーニエを抱きしめながら、疲れた様子で涙を流し続ける。
沈黙という責任
同郷の学生たちの多くは、モーニエのことを静かな人だと思っている。
重い車椅子のせいで、彼女は子どもの頃から友達と遊ぶことは叶わなかった。その分、周囲よりも勉強に取り組んだ。私生活のほとんどを使い、何冊もの本を読み、何度も演算を繰り返した。教師は事あるごとにモーニエを模範とするよう言っていた。しかし、それは彼女の考えに付いていけなくなるまでの話。
学生の間で、ある噂が流れていた――モーニエの父は、ネオユニオンの悪名高い企業で働いているらしい。なぜなら、いつも彼女の車椅子を支える執事らしき人物の表情が、とても冷たかったからだ。そこに座るモーニエは、まるで仕込まれた人形のように、黙ってすべてを受け入れているように見えた。
手を差し伸べられても拒否する彼女の態度が、周囲の学生は気に入らなかったようだ。何かと不便なモーニエに対して、教師が気を配るようにクラスで念を押しても、クラスメイトが笑顔で助けが必要ないか聞いても、モーニエは俯いて前髪で視線を遮り、頭を左右に振る。彼女は沈黙をもって、優しさを拒んでいた。
子どもとは、すぐに飽きるものだ。モーニエに気を使わなくなったかと思うと、そのまま意識外に追いやった。一人で車椅子を押しながら廊下を渡っている時、彼女を囲う人は誰もいない。皆、黙ったまま目線で会話をして、重たい車椅子が通れるように道を開けるだけ。まるで、水路を途中で断たれた魚の群れのようだった。
しかし、自分に差し伸べられていた手がどこかへ行ったところで、モーニエは気に留めない。彼女にとって、大事なのは成績。なぜなら、それが世界に静かな感謝を伝える唯一の方法だからだ。ずっと前からモーニエは知っている。助けを求めれば、必ず助けてくれる人が現れることを。たとえ、それが真心だろうと、規則だろうと。
だが……あの夜、母の疲れた顔をモーニエは今も覚えている。故に、彼女は口を閉じた。
入学招待
16歳の時、モーニエはスタートーチ学園の入学招待を受けた。
共鳴能力が目覚めたのは、それよりもさらに前だった。何でもない日の午後、彼女は手で車椅子を押す必要がなくなったことに気づく。しかし、特別興奮するほどではなかった。なぜなら、機械の原理を把握していたからだ。現実で機械を動かす場合も、想像で機械を動かす場合も、彼女にとっては同じだった。いずれにせよ、モーニエは動けない。
あの夜、彼女はベッドに移動する時、微かに光る音痕が太ももにできていることに気づく。まるで、よくできたブラックジョークのようだった。
しかし、あの入学招待は違う。
よく知られているように、スタートーチ学園はソラリスで最も優れたエリート養成機関だ。なかでもスペーストレック・コレクティブは、科学技術の最先端を歩んでいる。あの美しい紙は、モーニエの閉ざされた世界を切り開く裂け目だった。たとえ、普通の人のように動けなかったとしても、たとえ自分の力など役に立たないと思っていたとしても、充分な「価値」を感じた――こんな私でも、人を照らす星々の列に加わることができるのでしょうか?
その後、あっという間にモーニエはプレパラトリー・プログラムの授業を終える。共鳴能力はエクソストライダー工学部に極めて適していた。彼女は周囲の学生から天才と呼ばれるようになる。そうして教師たちに声をかけられ、学部で最も若いティーチングアシスタントになった。だが、それだけでは飽き足らず、モーニエは徹夜で研究を進め、危険が伴う実験にも積極的に関わっていく。何度も共鳴能力を酷使した結果、オーバークロック寸前になっていた。栄養剤を飲み遅れて意識が朦朧とした瞬間、彼女は思った――もし、もしもの話ですが、この体が科学の殿堂を築く土台となるのなら、私の人生は無駄ではなくなりますね。
「{Male=もうこんな時間だが、まだ休まないのか?;Female=もうこんな時間だけど、まだ休まないの?}」
モーニエは金色の瞳を見上げる。
{Male=彼;Female=彼女}には見覚えがあった。関わっているプロジェクトの発起人で、スタートーチ学園の先輩。その金色の瞳が彼女は好きだった。{Male=彼;Female=彼女}の瞳の中には、モーニエが知らない広大で寂しい感情が見られた――「だからこそ、誰が相手であろうと、平等に穏やかなのでしょうね」とモーニエは思った。
これまで感じてきた同情は、そこに存在しなかった。
「まだ休まないなら――」
先輩は優しい声音で続ける。
「{Male=星とすれ違うことになるぞ。;Female=星とすれ違うことになるよ。}」
満天の星
スタートーチ学園に星はなかった。当時の大気シミュレータアレイには、基本的な降雨の機能しかなく、探索段階にあるスペーストレック・コレクティブも、見知らぬ地下の世界に飾り付けをする余裕はない。
しかし、モーニエには想像もつかなかった。なぜなら、あの先輩が言っていた星とは、氷原の上の世界を指していたのだ。
あれは氷原の上に行く実地調査だった。このような場合、モーニエに声をかける人はいない。だからこそ、彼女は断ろうとしなかった。
そこで彼女は、氷原に通じるリンクドスパインに乗った。予想外のことに、彼女はほとんどの時間、ほかの調査隊員と同じように乗り物に座って、轟音を響かせる大きな機械が集めてきたデータの計算をしていた。時々、乗り物が通れなかったり、美しい景色があったりした時は、先輩がモーニエを背負い、雪の中を歩く。
雪原を吹き抜ける雪混じりの風が熱い頬を掠める。遠くの景色が雪で曖昧になっていた。それでも、新しい世界が広がっていく様子をモーニエは肌で感じる。
調査の最後、一行は機械の残骸がある場所で、廃墟の上に座り一面の星を眺めていた。
「{Male=星は好きか?;Female=星は好き?}」
先輩の声を聞いてモーニエは顔を上げてみると、何光年も遠くの光のかけらを見た。
「星が見えるからこそ、人は空の向こう側にある世界を知りたがる」
「{Male=いずれ、あなたたちは証明するだろう。永遠にも見える隔絶は、終わりなどではないことを。人々は必ず、自分たちの意志で宇宙まで辿り着くはずだ;Female=いずれ、あなたたちは証明するでしょう、永遠にも見える隔絶は、終わりなどではないことを。人々は必ず、自分たちの意志で宇宙まで辿り着くはずだよ}」
――ああ、なるほど。
彼女は気づいた。他人も自分と同じように小さな存在であることに。自分も、父も、母も、故郷のクラスメイトたちも……それに、あの人も。この星空の下では、取るに足らない小さな埃のような存在でしかない。
そして、自分が抑え込んでいた苦しみを思い出す。初めて柵を乗り越えようとして、地面に落ちた時の痛み。母が家から出る時に飲み込んだ涙。故郷の学校にいる学生たちの眼差しや廊下。すべてを終わりにする時、人を不安にさせるほどの静けさ。
次の瞬間、悔しさが彼女の体から溢れ出す。
あれは今までになかった感情だった。とても強い感情が、モーニエを襲う。まるで偉大な存在に対する宣戦布告のようだった。冷たい火種が彼女の静かな胸に灯ると、焼けるような引力によって、自分の小さな世界を守るために維持してきた平穏を引きちぎる
そうして、星々の輝きが彼女の体に注ぎ込まれた。
涙を零し、心臓の鼓動を感じながら、モーニエは隣に手を伸ばす。そして、彼方の星々を掴もうとする。
――「私も、そんな未来にたどり着きたいと思っています」
それから、更に一歩前へ
「モーニエ教授、コーディーとヴァンスが『ヘリオス』のテスト部品について喧嘩してます。どうやら、モーニエ教授に……」
モーニエはため息をつく。今、彼女の頭の上にある改良型スタースタックは安定しており、モーニエの共鳴能力を利用してキーボードを操作して、陽換えの儀の進捗に関するメールの返事を書いている。モーニエは左手でスクリーンを動かし、点火テストのエナジー出力パラメーターをシミュレーションしながら、右手で弾性と塑性の変換に関する計算をしている。それらの仕事を止めてでも、彼らを仲裁しなくてはならなかった。彼女は気づかれないように覚悟を決め、小さな悲鳴を出す。
喧嘩しているのは、スタートーチ学園を卒業したばかりの二人の学生。どちらも元気が良く、認められるために頑張っている。モーニエは二人のような経験をしたことはないが、研究院に入ったばかりの頃の情景を思い出す。あれは、星空シミュレーターのことで、初めて理事会と衝突を起こした日の記憶。建造を許されたと思ったら、今度はヴォイドストームが発生する。プロジェクトを完成させるために、彼女はオーバークロックしてシグナルタワーの稼働を維持していた。そして、空から降ってきたパーツに足をやられてしまう……
「はぁ……確かに、今の子たちとは異なる経験ですね」
事件の後処理が済むと、大気シミュレータアレイは夜に切り替わっていた。ホバーカノンは彼女に晩ご飯として、栄養剤を送ってきた。農学部が新開発した燻製ステーキ味のものだ。彼女は蓋を開け、目の前に並ぶ最後のスクリーンをオフにすると、窓の外の星空を見る。
あの先輩が出ていってから、随分と経ってしまった。
あれから、たくさんのことが起きた。例えば、卒業の時、彼女は無事に研究院からの招待を受けた。初めて担当したプロジェクトは、ラハイロイで星空を作ることだった。両足の手術を受け、自由に歩けるようになった。最後に会った時、{Male=「自分たちの力で前に進めるはずだ」;Female=「自分たちの力で前に進めるはず」}と、あの人は言っていた。
{Male=彼;Female=彼女}は、いつまでもラハイロイにいるわけではない。あの金色の瞳が見る平等がどこから来たのか、モーニエは知った。あの人は、どこかに留まり続けるような人ではない。
しかし、それでも良かった。
研究院の実験ホールで、「ヘリオス」が銀色の光を反射している。「陽換えの儀」計画――あの人ですら考えられなかったことであり、「エクソストライダーを起動」するための重要な第一歩。
――私はやるべきことを見つけました、先輩。もしかすると、先輩よりも先までたどり着けたかもしれません。
――戻ってきた時、私は先輩の隣に相応しい存在になれているでしょうか?

モーニエ のボイスライン

心の声・その一
私はスタートーチ学園のエクソストライダー工学部を卒業しました。卒論のテーマは、「エネルギー出力の管理及びエクソスウォーム素材循環の関連性について」です。このテーマがコレクティブの目に留まり、「陽換えの儀」に繋がったのです。具体的な研究内容を説明すると、ポリーフェーズエナジー変換モジュールを利用し、超伝導輸送パイプラインを経て……すみません、今度は面白い話題を探しておきます。
心の声・その二
ライケンサラダ味とクリームスープ味、どちらの「ミッドナイトワンダー」が好きですか?
……最近、授業終わりの学生を観察していたところ、「授業のポイント」の次によく出てくる話題なのです。あなたも今はスタートーチ学園の学生ですし、興味があると思いましたが、どうでしょう?
……すみません、手元には栄養剤ばかりで、「ミッドナイトワンダー」はないのですが……良ければ、一緒に買いに行きませんか?
心の声・その三
私の足が気になるのですか?これはコレクティブが開発した義肢です。先天的な腰仙椎神経の不全による病を患っていたので、手術を受けるまで車椅子生活を余儀なくされていました。
正直なところ、昔の記憶はほとんどありません。誰もいない家、静かな教室、車椅子から落ちた時の痛み……それらの出来事自体は覚えていますが、当時の私が何を思っていたのかは、もう忘れてしまいました。だからこそ、時々思うのです。そのせいで、このもやもやした気持ちが何なのか分からないのかもしれない、と。
心の声・その四
少し検証したい構想があるのですが、実地調査に付き合ってもらえないでしょうか?
……いえ、考察の申請は済んでいます。今回は危険な場所ではないですし、護衛を頼みたいわけではありません。ただ、私が担当しているラハイロイの先端技術に関するプロジェクトを、あなたに紹介しておきたいと思い……
心の声・その五
ラハイロイの大気シミュレータアレイは、大昔の星空を再現しています。天頂に近い最も明るくて白い星は、A型主系列星のふうちょう座α星です。その右にあるのが、みなみじゅうじ座α星ですね。二つの恒星は、互いの重心の周りを軌道運動している双子星です。そこからさらに高い場所に行くと、指極星やこぎつね座、さそり座の散開星団などが……
わ、私ではなく、星空を眺めてください。長いことラハイロイで生活していますが、こうして空を見上げるたび、星や宇宙に関する夢はもちろん……うまく言い表せませんが、空っぽな気持ちを思い出すのです。
何年も前に、あの星空の下で伝え損ねた言葉を……今度こそ、あなたに伝えたいと思います。
好きなこと
数日前、瑝瓏の華胥研究院が出した論文を読みました。全167ページの『ペリダイナミクスに基づいた黒石ミクロ組織進化と析出について』なのですが、よく書けていたので、思わず楽しみながら読んでしまいましたね。
悩み
時々、学生の行動が分からなくなります。例えば、期末テストの配点は決まっているにもかかわらず、「何とかしてください、教授」と懇願する学生が現れるのです。ルールを無視するわけにはいきませんし……
好きな食べ物
農学部が開発した「目覚ましエネルギージェル」は、原材料のエネルギー圧縮率が95%を超えています。コレクティブの誇り、と呼んでも良いでしょう。
……味ですか?私は悪くないと思います。一口で様々な原材料の味を感じられて便利ですから。
嫌いな食べ物
食べづらい物ですね。やはり、面倒ですから……
人間が誕生する以前から、星は存在していました。私たちが見ている光は、時間が宇宙の奥深くに投げた小さな欠片でしかありません。
小さな存在に過ぎない私たちですが、時間と空間という大きな壁を越えるために、一瞬とも言える命をもって、沈黙している宇宙に手を伸ばし続けるのです。必ずや証明してみせましょう。あの宇宙――星の海は、遥か彼方の遠い存在ではなく、自ら手を伸ばして触れることができる存在なのだと。
いつか私は、皆さんと共に叶えてみせます。
伝えたいこと・その一
この義肢はコレクティブの最新医療技術と私の共鳴能力を合わせて作成されました。宙を浮くだけでなく、オーバークロックの警告や暖房、照明など……様々な機能が実装されています。便利な機能は、多いに越したことはないでしょう?
伝えたいこと・その二
確かに足は不自由ですが、幸い研究には差し支えがありません。故郷の学校に通っていた頃、私は毎日勉強や研究を続け、理論を積み重ね、レポートを書いていました。そうすることで、気分が楽になっていた面もあります。自分にも価値があるのだと思えましたから。……どうでしょう、特に悲しくはないですね。むしろ、すべてかけがえのない経験だったと思っています。
リンネーについて
私もリンネーさんのように、何事にも縛られず自由に生きたい気持ちはあります。特に時間割りは今も苦手ですが、教授が授業を休むわけにはいかず……
シグリカについて
シグリカさんは、とても真面目な学生ですね。ただ、必要以上に固執しても、消耗するだけでしょう。
例えば、テストで解けない問題があったとして、そこに無関係の公式や数字を埋めても、点数には繋がりませんから。
ダーニャについて
ダーニャさんは公開講座で、いつも分かったふりをしながら頷いています。ですが、次第に眠気が訪れると、しばらく下を向いていたかと思えば、ハッとして顔を上げる様子が何度も……後から知ったのですが、出席すると単位がもらえるそうですね。
リューク・ヘルセンについて
学生の頃、私はよく保健室に通っていました。ネオユニオンから輸入した薬をヘルセン先生にもらい、毎日服用していたのですが……22時までに寝なくては効かない、と注意されていました。1ヶ月後、確かに体の調子は良くなりましたね……ただ、薬だと思っていたものは、ラハイロイ産の植物性ミルクだったようです。
千咲について
ヴォイドストームに巻き込まれて消えた1年生――私は今も、あの事故を覚えています。あれは私がスタートーチ学園でティーチングアシスタントになったばかりの頃に起きましたから。
彼女の論文は、当時から構成がしっかりしていましたし、論点も充分に考え抜かれていました。実際、千咲さんは私が受け持っている学生の中で最も論文が上手です。
誕生日祝い
今日は誕生日でしょう。ええ、もちろん覚えていますとも。
マクロ的に言うと、宇宙のエントロピーは増大していますし、時間の流れを遡ることはできません。万物は「熱的死」状態になる運命なのです。
誕生日とは、自分のために残す座標……私たちは小さい存在かもしれませんが、時間という大きな川の中で、自ら秩序を作り出し、守り続ける意志を証明するために設定するのでしょう。
もっとも……これは私が「知っている」情報に過ぎません。あなたのそばにいる時は、頭から追いやっています。
その目を見つめていると、「感じます」……あなたの隣にいるこの時間が、私はとても嬉しいのです。
余暇・その一
エネルギーの補給を完了しました。
余暇・その二
あっ、充電しなくては……
余暇・その三
これで問題ないでしょう。
自己紹介
スペーストレック研究院でエンジニアをしながら、スタートーチ学園の教授を務めているモーニエです。何か困った際は、いつでも相談に乗りましょう。
最初の音
首を長くして、星空を待つ必要はないのです。すでに私の手の中にありますから。
チームに編入・その一
ええ、義肢の充電は完了しました。
チームに編入・その二
今の私なら、共に歩んでいけるでしょう。
チームに編入・その三
検算しなくては……すみません、すぐに行きます。
突破・その一
新たな可能性を発見しました。
突破・その二
現実に基づき、理論を構築……安心してください、私の得意分野ですので。
突破・その三
変数パラメーター、実証データ、潜在的確率……それらを考慮して、効率良く行動しましょう。
突破・その四
あなたのおかげで、私は変化しました。この成長は、あなたにとって喜ばしいことでしょうか……?
突破・その五
初めて雪原に行った時の感覚を思い出しました。吹き荒れる風と頬を掠める雪が、車椅子生活の私に生きている実感を初めて与えてくれたのです。そして今も、あの時のような気持ちに……ありがとうございます。
通常攻撃・1
構えます。
通常攻撃・2
発射。
通常攻撃・3
狙います。
通常攻撃・4
フォーカス!
重撃・1
パワーアップ。
重撃・2
空中制御開始。
重撃・3
指揮モード。
重撃・4
こちらのほうが見やすいですね
重撃・5
確認!
重撃・6
実行!
重撃・7
分析完了!
空中攻撃・1
ロックオン。
空中攻撃・2
誘導。
共鳴スキル・1
応力を打ち消します。
共鳴スキル・2
力場を展開。
共鳴スキル・3
位置エネルギー変換。
共鳴スキル・4
今です。
共鳴スキル・5
権限確認!
共鳴スキル・6
私に任せてください!
共鳴スキル・7
一斉射撃!
共鳴解放・1
最大出力展開!
共鳴解放・2
限界プロトコルを有効化!
共鳴解放・3
星々に問いましょう!
変奏スキル
システム引き継ぎ完了。
ダメージ・1
体勢を整えなくては……
ダメージ・2
躓いただけです……
重傷・1
デバッグが必要ですね……
重傷・2
エネルギー減衰……
重傷・3
まだ、立ち上がれます……
戦闘不能・1
がっかりさせたくありませんでしたが……
戦闘不能・2
怖くはないです、ただ……
戦闘不能・3
これが、冷たい星の海……
音骸スキル・召喚
モデリング完了。
音骸スキル・変身
構造を上書きします。
敵に遭遇
危険を検出しました。
滑空
安全性能、確認済みです。
スキャン
環境モデルを構築。
ダッシュ
エネルギーを消費中……
補給獲得・1
うまく使えそうです。
補給獲得・2
確か、好きでしたよね?あなたにあげます。
補給獲得・3
考察記録、同期完了。