天命に従う旅の卜者
2 ピースセット
速度+
4 ピースセット
戦闘に入る前、装備キャラの速度が
遺物の作品
{RUBY_B#ぼくしゃ}卜者{RUBY_E#}の{RUBY_B#えんざんぎょくちょう}演算玉兆{RUBY_E#}
HEAD
長年、彼は頭にある玉兆を外さなかった。それはまるで、生まれつき備わっている器官のようだ。 淡い光が彼の灰色の髪に溶け込み、思考と直結する。 人の力を遥かに超える速度で、膨大なデータを解読し、明確な卦象へとまとめ上げる。たとえ眠っている時でさえ、兆しは奇妙な夢へと姿を変え、彼に示された。 「神算」と称されるその名に憧れる学生たちは、彼に初めて会うと、好奇心に満ちた様子でよくこう質問する。 「竟天様の玉兆はかくも神妙なものです。いずれは天機を完全に見通せるようになるのではないですか?」 彼はいつも、人を惑わすような問いで応じた—— 「…君の目には、これがどう映っている?」 多くの者が賛辞を口にする。それに対して、彼はただ首を横に振り、微笑むだけで何も答えない。しかし学生の中に、やんちゃで思ったことをすぐ口にする1人の少女がいた。そして、彼女はこう答えたのである—— 「見た感じ…枷みたい」 彼は怒るどころか、嬉しそうに笑った。 優秀な卜者にとって、最大の危険とは、あらゆる物事が自分の演算から逃れられなくなることである。 「玉兆ばかりを信じていては、天命を知ることはできない」と彼は言った。 だが長い年月の後、彼は別の道を選んだ——運命が示した、ただひとつの道を。
{RUBY_B#ぼくしゃ}卜者{RUBY_E#}の{RUBY_B#きこうぎしゅ}機巧義手{RUBY_E#}
HAND
タラサの戦いで、曜青軍と歩離人が対峙した時—— 新たに設置された「十方光映法界」は、思いもよらない結果を導き出した。勇敢にして戦闘に秀で、100万の軍勢を擁する曜青の艦隊ではなく、遥か遠方にいる方壺仙舟の玄珠衛に助けを求めよ、というのである。 それは兵法の常識に真っ向から反する判断だった。ゆえに将軍たちは、当然ながら前者を選んだ。 本来、玉殿の太卜は後方で神算を尽くし、その結果を天将に届けて判断の材料とする——それが古くからの伝統である。 だが、占いの結果が常識と食い違ったため、彼は自らそれを確かめることにした。 旅の商人に扮した彼は、現地の水居者の営地へと潜入した。 歩離人が水居者を包囲した際、彼は助けに入り、片腕を代償に水居者の信頼を勝ち取った。そして彼らの口から、いかなる博物誌にも記されていない秘密を聞くことになる。 月の影響により、「悪魔の潮」がひと月後に戦場を呑み込む——つまり、水上戦を不得手とする曜青軍に勝機はなく、水に通じた方壺の玄珠衛のみが対抗し得るのだ。 帰還した日、彼の袖の下には義手が収まっていた。 玉殿の卜者はかねてより両手を大切にしている。占いが終わるたびに、秘伝の軟膏で丹念に手入れを施していたほどだ。 だが片腕を失ったことで、もう以前のように指を折って細やかな占いを行うことはできない。星図を回すたびに、いつも空っぽの音が響いた。 その手は、いつも氷のように冷たい。まるで、日に日に正確さを増していく彼の占いのように。 やがて彼は、未来の全貌を目の当たりにすることになる。それは想像を遥かに超えた、あまりにも巨大なものだった—— 抗うことのできない運命は、決して覆すことなどできないのだ。
{RUBY_B#ぼくしゃ}卜者{RUBY_E#}の{RUBY_B#かんてんせいほう}観天星袍{RUBY_E#}
BODY
妖星「計都蜃楼」が天頂に懸かり、仙舟「方壺」が危機に瀕している。 数年前の凶卦がいずれ現実となることは理解していたが、まさかこのような形で訪れるとは想像していなかった。 ただ、彼は非常に喜んでいた——玉殿の重器「瞰雲鏡」を使い、帝弓の司命に救援信号を送らなければならない状況であろうと、自分の弟子が仙舟の安全を守れるほど成長していたからだ。 あの日、彼は飛行士の上衣の他に、新しい道袍を身にまとった。 「すまない、後は任せた」 帝弓の光矢が予定通り落着するよう、彼はもう1人の優秀な弟子に、十方光映法界での演算を託した。 「卜者は別れを告げない。僕たちが視た未来で、すでに別れを幾千万回と繰り返してきたから」 同僚に会釈をした後、彼は天艟に乗り込み、方壺に向かった。 瞰雲鏡は、帝弓が最後に訪れた地へ信号を送った。 死んだように静まり返った空気の中、彼は顔を上げた。それは、かつて幾度となく天上の星々を仰ぎ見た時と同じ動作だった。 空に光の点が現れ、道袍が風に揺れる。彼は目を細めてそれをじっと見つめ、安堵の笑みを浮かべた。 「僕は…視た」 光矢は咆哮を伴って飛来し、灼熱の太陽が地に墜ちるかのごとく、妖星も、魔物も、将兵も、卜者も…そのすべてを塵にした。
{RUBY_B#ぼくしゃ}卜者{RUBY_E#}の{RUBY_B#ひやくうんか}飛躍雲靴{RUBY_E#}
FOOT
歴代の太卜が遺した品々は、すべて玉殿の太卜司に収蔵されている。 如意、天儀、卦盤…精巧な卜具が並ぶ中で、ひときわ目を引くのが古びた1足の靴だ。 太卜司の新人は、まず最初にここを訪れて挨拶するのが慣例になっている。 爻光将軍は就任以来、この儀を自ら執り行っている。 竟天の遺物はほとんど戦場で失われ、遺骨も残されていない。 生前、彼は占いの結果を確かめるため、この「雲靴」を作った——戦場を自由に駆け巡り、素早く情報を得るためにだ。 あるとき将軍は、地面に触れることのないはずのこの雲靴が、長年の使用により細かな亀裂や染みで覆われていることに気づいた。 「たとえ運命が定められていたとしても、卜者にはその理由を解き明かす義務がある」 耳元で、再び師匠の声が聞こえた。 今、雲靴は目的もなく宙に浮かび、回っている。まるで父を失った子のように、茫然としているのが伝わってきた。 この靴はさらに遠くへ行くことを望んでいるのだろうか?星海を渡り歩くことを、望んでいるのだろうか? 卜者たちはそれをじっと見つめている。まるでそれがどんどん遠くへ飛んでいき、視界の中で小さな光の点となって、やがて果てしない暗闇と星の輝きに溶けていくかのように感じられた。 そう、遺物の傍らに刻まれた言葉のように—— 「天に通ずる道も、足元から始まる」
